講談社学術文庫<br> 倭寇―海の歴史

個数:
  • ポイントキャンペーン

講談社学術文庫
倭寇―海の歴史

  • 田中 健夫【著】
  • 価格 ¥1,155(本体¥1,050)
  • 講談社(2012/01発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 20pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月03日 05時51分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062920933
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C0121

出版社内容情報

14?16世紀の東アジア沿岸で猛威を振るった海民集団の実像を、国境を越えた「海の視点」と世界史的視野から浮き彫りにする名著。半裸に裸足、大刀を振るって大海を荒らしまわる「荒くれ者の日本人」という倭寇像は、歴史の真実とは掛け離れている。中国人・朝鮮人・ヨーロッパ人も含んだ海民集団は、時の政治・外交に介入し、密貿易を調停し、14?16世紀の国際社会の動向を左右した。陸地中心の歴史観を超え、国境にとらわれない「海の視点」から、その実像を浮き彫りにする。

一般に「倭寇」とよばれているのは14?15世紀の倭寇と16世紀の倭寇であり、本書でもこの二つの時期の倭寇を記述の対象とした。倭寇は東アジアの沿海諸地域を舞台とした海民集団の一大運動であるが、構成員は日本人だけではなく、朝鮮人・中国人・ヨーロッパ人をふくんでいる。日本史上の問題というよりも、東アジア史あるいは世界史の問題といったほうがふさわしい。――<「はじめに」より>

※本書の原本は、1982年に教育社から、1997年にニュートンプレスから刊行されました。

概観 14?15世紀の倭寇と16世紀の倭寇
1 14?15世紀の倭寇の発生と活動
2 14?15世紀の倭寇と元・明王朝
3 14?15世紀の倭寇の終息
4 16世紀の倭寇の胎動
5 16世紀の倭寇の活動と特質
6 中国人の見た16世紀の倭寇と日本


田中 健夫[タナカ タケオ]
著・文・その他

内容説明

半裸に裸足、大刀を振るって大海を荒らしまわる「荒くれ者の日本人」という倭寇像は、歴史の真実とは掛け離れている。中国人・朝鮮人・ヨーロッパ人も含んだ海民集団は、時の政治・外交に介入し、密貿易を調停し、一四~一六世紀の国際社会の動向を左右した。陸地中心の歴史観を超え、国境にとらわれない「海の視点」から、その実像を浮き彫りにする。

目次

概観 一四~一五世紀の倭寇と一六世紀の倭寇
1 一四~一五世紀の倭寇の発生と活動
2 一四~一五世紀の倭寇と元・明王朝
3 一四~一五世紀の倭寇の終息
4 一六世紀の倭寇の胎動
5 一六世紀の倭寇の活動と特質
6 中国人の見た一六世紀の倭寇と日本

著者等紹介

田中健夫[タナカタケオ]
1923年群馬県生まれ。東京帝国大学文学部国史学科卒。東京大学史料編纂所教授、東洋大学教授などを経て東京大学名誉教授。2009年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中島直人

8
倭寇の姿を少し高い視点から、俯瞰的に捉えることができる。2016/04/18

可兒

5
英語圏や東アジアではいまだに信じられているらしい、倭寇=日本人海賊という正直カビ臭い通説(笑)を粉砕する良著。ただ西洋人海賊までも倭寇としてくくられていたという言説には度肝を抜かれた。明朝というか中華思想のなかでは、本当に化外の地に関してはどうでもよかったんだろう2012/02/17

瓜月(武部伸一)

4
倭寇から中世東アジア海民の歴史を辿る一冊。14~15世紀に朝鮮半島沿岸で活動した倭寇には日本人だけでなく禾尺(かしゃく)才人(さいじん)と呼ばれた朝鮮の被差別民も多く加わっていた。16世紀中国沿岸で活動した倭寇は中国人を主体に、日本人・欧州人も含む武装商人集団であった。また中世琉球が朝鮮から安南・マラッカ・ジャワまでを交易圏とする海洋貿易国家であったことも記憶しておきたい。東アジアの海の中世を描いた本書は1987年に武漢大学から中国語版が出版されたそうだ。中国や韓国(朝鮮)の倭寇認識にもとても興味がある。2020/06/13

6ちゃん

4
倭寇という存在が如何に中世の日中韓の外交・交易に大きく影響を与えたか、様々な史料を紐解きながら解説した書。東アジア全体を視野に入れているせいか、日本の存在が少し薄い。倭寇が単なる荒くれ者でなく、密貿易集団のような商人的な意味も持っていたことが伺える。ただ、貧民層が暴力集団に吸収されたり、私腹を肥やすための隠れ蓑として犯罪組織と手を組んだりしているところは今も昔も変わらない。恐らく今でもこうした組織はたくさんあるんでしょうねぇ。2012/08/21

yagian

2
「倭寇」がクロスボーダーな存在であることはぼんやりとは知っていたが、その中心的人物である王直は、五島列島に本拠地を置いていたという話には驚いた。しかも、種子島への鉄砲伝来の際、王直も乗っていたジャンクだったということもはじめて知った。文楽の「国性爺合戦」に取り上げられているが、江戸時代人にとって鄭成功のような存在は思いのほか身近だったのかもしれない。2014/12/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4534062
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。