中公叢書
歴史と外交

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120038006
  • NDC分類 319
  • Cコード C1030

出版社内容情報

90年代から「帝国の解体」論に関心を示した著者の最新論考。21世紀の世界はどこに向かうのか。イスラーム外交を手引きに読み解く

内容説明

文化交流、知的対話、歴史共同研究…。“世界変動”への判断力は歴史的教養の蓄積が生む。

目次

はじめに―北朝鮮問題と中東問題の連鎖
歴史と外交―ゆきすぎの防波堤として
イラク戦争と「アラビアのロレンス」―ゲリラ戦術と自爆テロの意味
あふたあ・えんぱいあ―戦後政治外交六〇年の教訓
歴史の曲がり角で
西欧のテロとイスラームの間―自由と寛容の罠
後継なき独裁者アラファトの「政治家失格」
表現の自由と信仰の尊厳―預言者ムハンマド諷刺画の波紋
イラン問題とイラク問題の複合性―中東における対決と対立の論理
それでも未来は続く…イラク戦争からレバノン危機へ
ヒズボラの誤算とイスラエルの挫折
必要のなかった戦争―レバノン危機と逆説の構図
ローマ法王と文明の衝突―「預言者ムハンマド批判」の背景
おわりに―二つの構想
中東国際関係史の構図―帝国の解体

著者等紹介

山内昌之[ヤマウチマサユキ]
1947(昭和22)年札幌に生まれる。北海道大学文学部を卒業。東京大学学術博士。カイロ大学客員助教授、トルコ歴史協会研究員、ハーバード大学客員研究員などを経て、東京大学大学院総合文化研究科教授。発展途上国研究奨励賞、サントリー学芸賞、毎日出版文化賞(二回)、吉野作造賞、司馬遼太郎賞を受賞。2006年4月に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pierre-morgan

0
4年ほど前に刊行された本です。中東情勢の解説が中心ですが,4年経った今でも十分に読む価値がある,深い洞察にあふれた本です。1点だけ難を言えば,最後に掲載されている紫綬褒章受章記念講演が,自慢話のオンパレードになってしまっている点でしょうか。まあ,自慢しても許されるだけの知性の持ち主なので文句はありませんが。2011/02/21

メルセ・ひすい

0
8-26 赤115 良書 初出・「外交フォーラム」「論座」「中央公論」「VP」等 国際情勢を巡る種々の言説を強力に発信し解説する。「北朝鮮と中東問題の連鎖」 「イランと北朝鮮とは『非神聖同盟』?との見方で」あり、日本はだらしなく黙っているべきでない!メッセージが植物的!ブッシュはイランだけで北朝鮮には目もくれない。CIAやブレーンが二流。2005~2006年に、雑誌や年鑑に掲載された著者の論稿をまとめた1冊。もともと中東やイスラーム社会を中心に発言してきた著者が、中国や北東アジアの政治外交についても2007/03/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/372104
  • ご注意事項