三島由紀夫と戦後―中央公論特別編集

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  • サイズ A5判/ページ数 243p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784120041617
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

目次

三島由紀夫の見た戦後―文・三島由紀夫
戦後とは何か―三島由紀夫の予言と回顧
没後40年目の三島由紀夫
石原慎太郎との対話―全集未収録対談選
三島由紀夫の思想と時代を読む
中央公論三島由紀夫アーカイヴ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

18
読友の朝日堂さんにご紹介頂いた本。当初の目的の三島-石原対談は読み応えがあったが、それより更に石原氏の三島を振り返った談話に打ちのめされた。自決当日に三島の首を見ておかしくなった川端康成の話を知り、具体的にイメージを思い浮かべてしまう。豊饒の海の4部作をつまらない、書けなくなった三島さんを思い、泣いたという話にも愕然とする。彼以外にも、司馬遼太郎を始め、作家、文化人、若い評論家、同時代を生きた人など、さまざまに自決の事を語っているので、大変に読むのが辛い本だった。三島の自決の影響の大きさを思い知る。2013/06/26

みさ

5
石原慎太郎さんのの対談により、作品を通した三島由紀夫という作家ではなく、三島由紀夫という人物を感じることができました。 日本を代表する文学作家であり、凄まじい事件を起こした三島由紀夫は歴史上の人物でありフィクションに近い存在に感じていたんだけど、あぁ、本当に昭和に存在した人物なんだなぁと咀嚼できました。変な話ですけどね。石原さんの「三島由紀夫の天皇崇拝は虚構だ」という話も妙に納得しました。2017/06/13

dasobo

3
星野智幸『ロンリー・ハーツ・キラー』をより深く読むために紐解いた。あの作品で印象的な合わせ鏡のイメージは、文化防衛論で日本文化の特徴のひとつとして挙げられている「コピー自体がオリジナルになる」こととやはり深くかかわっているのだろうと思った。それにしても、文化防衛論は再読にも関わらず全然頭に入ってこない。おそらく68年を中心とした政治状況に関して、自分があまりにも無知であるからだろう。その辺りの知識をつけてもう一度読みたい。2012/02/13

すねいぷー

1
三島氏は何にでも全力でぶつかっていく人なのだね。文化防衛論ははじめて読んだが、私には難しくてよく理解できないよ。頭のイイ人はこんなことを考えて生きているんだな。複雑な文章を書くかと思えば、子どもっぽい行動もあったりして、本当に憎めない人だと思う。 最後の武田氏の文章は三島への愛にあふれていると感じた。2020/07/12

高橋光司

1
6年前の没後40年の記念出版。ミシマの著作は三十代頃(四半世紀前)には、ほとんど読破しているので、懐かしい感じでした。全て新仮名遣いになっているのが、少々物足りない気もしますが…(^^)最後に掲載されていた武田泰淳の追悼文は、グッとくるものがあります。(._.)2016/06/19

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