中公新書<br> 日本近代文学入門―12人の文豪と名作の真実

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中公新書
日本近代文学入門―12人の文豪と名作の真実

  • 堀 啓子【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 280p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121025562
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C1295

出版社内容情報

「三遊亭円朝の落語通りに書いて見たらどうか」と坪内逍遙に言われた二葉亭四迷は、日本初の言文一致小説『浮雲』を生んだ。「書くことで食べていく」先輩にならった樋口一葉の最晩年は「奇跡の一四ヵ月」と呼ばれた。翻案を芸術に変えた泉鏡花と尾崎紅葉の師弟。新聞小説で国民的人気を得た黒岩涙香と夏目漱石。自然主義の田山花袋と反自然主義の森鴎外。「生活か芸術か」菊池寛と芥川龍之介。12人でたどる近代文学史。

内容説明

「円朝の落語通りに書いて見たらどうか」と助言された二葉亭四迷は日本初の言文一致小説『浮雲』を生んだ。初の女流作家田辺花圃と同門だった樋口一葉は、最晩年に「奇跡の14ヵ月」と呼ばれるほどの作品を遺した。翻案を芸術に変えた泉鏡花と尾崎紅葉の師弟。新聞小説で国民的人気を得た黒岩涙香と夏目漱石。自然主義の田山花袋と反自然主義の森鴎外。「生活か芸術か」を巡る菊池寛と芥川龍之介。12人でたどる近代文学史。

目次

第1章 異端の文体が生まれたとき―耳から目へのバトン
第2章 「女が書くこと」の換金性―痩せ世帯の大黒柱とセレブお嬢さま
第3章 洋の東西から得た種本―模倣からオリジナルへ
第4章 ジャーナリズムにおけるスタンス―小説のための新聞か、新聞のための小説か
第5章 実体験の大胆な暴露と繊細な追懐―自然主義と反自然主義
第6章 妖婦と悪魔をイメージした正反対の親友―芸術か生活か
終章 文学のその後、現代へ

著者等紹介

堀啓子[ホリケイコ]
1970年、生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、東海大学文化社会学部教授。専門・日本近代文学、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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佐島楓

63
読み物として面白い。このように、作品と作家との間を埋める多彩なエピソードをメインとした本が増えて、昔の小説に小さなブームが起こってくれないかなと思っている。言文一致のルーツを円朝の落語に求める文献は、初めて読んだはず。2019/08/28

trazom

44
2人ずつをペアにして12人の文豪が描かれているが、このペアリングと論点が絶妙で、数多くの気付きがある。二葉亭四迷の言文一致の原点は三遊亭円朝の怪談。極めて日本的な「金色夜叉」や「高野聖」が、ともに海外の物語の翻案? 新聞を切り口にして夏目漱石と黒岩涙香を論じるのもユニーク。一方、従来、対立的に捉えられる田山花袋と森鴎外の共通点も浮き彫りにする。この著者は初めて読むが、文豪たちへの深い愛情と理解を感じることができ、温かな気持ちになれる。だから、読後感が、こんなに清々しくて幸せなんだ。とてもいい本だと思う。2019/10/16

terve

26
非常に面白い本でした。名作を生み出す根底には共通の精神があったり無かったり…ですが、そこには確実に背景があるということですね。文士たちはお互いに交流もあり、三遊亭円朝と二葉亭四迷の奇妙な共通点や夏目漱石と黒岩涙香のスタンスの違いなど、着眼点も興味深いものが多かったです。芥川の死は多大な影響を与えたようで、多くの文士がその死を悼んでいたようですね。それもまた、文学の側面なのでしょう。2019/08/24

yamahiko

23
事実を独自の視点で腑分けし、読ませる文章に仕立てていると感じました。文壇という捉えどころのない集団の萌芽を知ることができたことも収穫です。2020/01/13

19
近代日本の文豪十二人を、二人一組でそれぞれ一つのテーマを切り口に紹介している本(「言文一致」をテーマにに二葉亭四迷と三遊亭円朝を語る、と言った具合)。個々の作家の生涯、そのパーソナリティを伝える印象的なエピソード、作品の特徴などがバランスよく描かれていてとても読みやすい。読むと文豪たちと自分の距離が縮まったような気がして自然と作品を手に取りたくなる。その意味でとても良い入門書。いろんな作品が紹介されてるけど『金色夜叉』の「美しく洗練された」文章をまず味わってみたくなった。 2020/05/21

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