出版社内容情報
1990年施行の入管法改正から約30年.国内の外国人人口は急増し,職場で,地域社会で,学校で,外国人のいる風景は当たり前のものになっている.望ましい共生のあり方とは何か,長年研究を牽引してきた第一人者が論じる,日本社会の変容の歴史と現在,そして未来の可能性.
内容説明
「移民社会」としての日本。その30年の軌跡をたどり、未来を展望する。入管法改正により事実上の外国人労働者受入れを始めてからおよそ30年。いまや外国人とともに暮らす日常は当たり前のものになっている。しかし、そこにはなお多くの問題点が存在する。ヨーロッパとの比較も用いながらあらためて描き出す、「移民社会としての日本」の姿とは。
目次
現代イミグレーション政策を問う
日本はどのような外国人労働者受入れ国になったのか―イミグレーションの「一九九〇年レジーム」を問う
日本のイミグレーション政策にみるナショナリズムと血統重視―外国人労働者の受入れの若干の側面
外国人/移民の社会的統合に向けて―地域社会における参加と共生
移民第二世代の就学にみる社会的統合と排除―かれらの高校進学をめぐって
教育と言語をめぐる問題についての覚書―外国人第二世代の子どもをどう支援するか
国籍による包摂と排除―日本とフランスにおける移民と国籍
ヨーロッパにみる移民の「統合」政策の含意―包摂か排除か
移民における失業、貧困、排外の政治―フランスの問題状況を中心に
移民問題の政治化―フランスの二〇一五・一六年危機とナショナル・ポピュリスト政治
移民・移民第二世代のプロフィール―TeO調査から
多文化共生を考える―共に生きられる社会とは
著者等紹介
宮島喬[ミヤジマタカシ]
1940年東京生まれ。1963年東京大学文学部社会学科卒業。お茶の水女子大学教授、立教大学教授、法政大学教授等を経て、お茶の水女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。