出版社内容情報
新しい学びのデザインの向けた思想と実践を、東京大学教養学部のチャレンジに探る。
社会が求める大学教育の質の改革が急がれている.授業のかたちから,その機材,キャンパスまで,「アクティブラーニング」による学びの場のデザインを,そのコンセプトと現場の実際を交えて東京大学教養学部の実践に探る.
はじめに(永田 敬・林 一雅)
序章 なぜアクティブラーニングなのか そして,「どのように」(永田 敬)
1章 アクティブラーニングの理論と実践(山内祐平)
1 アクティブラーニングとは
2 アクティブラーニングの技法
3 経験から学ぶ
4 課題を設定して学ぶ
5 他者とともに学ぶ
6 大学教育とアクティブラーニング
2章 アクティブラーニングの実践論――世界の大学では(林 一雅・永田 敬)
1 物理教育のアクティブラーニング
2 マサチューセッツ工科大学におけるアクティブラーニングの取り組み
3 東京大学教養学部におけるアクティブラーニングの取り組み
3章 学習者と社会の架け橋としてのアクティブラーニング(山邉昭則)
1 高等教育におけるアクティブラーニングの可能性
2 実践例(1)――「基礎演習」におけるアクティブラーニング
3 実践例(2)――「科学コミュニケーション――新しい時代の新しい教養」
4 多彩なテーマへの展開の可能性
5 アクティブラーニングのアウトプットとしての社会との交流
6 まとめ
4章 英語で科学する――アクティブラーニングによる英語プログラム「ALESS」の取り組み(トム・ガリー)
1 世界の潮流,大学の挑戦
2 ALESSの誕生
3 相互文章相談である「ピア・レビュー」
4 東大オリジナルの「ALESS実験」
5 支援体制
6 課題と展望
5章 アクティブラーニングを支援するICTツール――タブレットPCを活用したソフトウェアの開発と実践(望月俊男・西森年寿)
1 はじめに――ICTが支援するアクティブラーニング
2 ビデオ・エクスプローラ
3 eジャーナルプラス
4 ソフトウェアを活用した授業実践
5 初等中等教育への展開
6章 新しい学びの場のデザイン(加藤道夫・筑紫一夫)
1 環境の意味の再発見
2 「理想の教育棟」プロジェクトの概要と経緯
3 「教える」ための建築から「学ぶ」ための建築へ
あとがき――アクティブラーニングの先にあるもの(永田 敬・林 一雅)
事項索引/人名索引/執筆者紹介
【著者紹介】
永田 敬
永田 敬:東京大学大学院総合文化研究科教授
内容説明
新しい「学びの場」の創造。アクティブラーニングを活用して東京大学教養学部が進めてきた授業改革の取り組みを、あますところなく紹介する。
目次
序章 なぜアクティブラーニングかそして、「どのように」
第1章 アクティブラーニングの理論と実践
第2章 アクティブラーニングの実践論―世界の大学では
第3章 学習者と社会の架け橋としてのアクティブラーニング
第4章 英語で科学する―アクティブラーニングによる英語プログラム「ALESS」の取り組み
第5章 アクティブラーニングを支援するICTツール―タブレットPCを活用したソフトウェアの開発と実践
第6章 新しい学びの場のデザイン
著者等紹介
永田敬[ナガタタカシ]
東京大学大学院総合文化研究科教授、専門分野は分子物理化学、1954年生れ。教養学部附属教養教育開発機構(現、教養教育高度化機構)を兼務し、「理想の教育棟」プロジェクトの統括責任者、文部科学省現代GP「ICTを活用した新たな教養教育の実現」の実施担当者として、東京大学の学部前期課程教育におけるアクティブラーニングの構想と実践に携わってきた
林一雅[ハヤシカズマサ]
東京農工大学総合情報メディアセンター助教、専門分野は教育工学、情報工学。1979年生まれ。東京大学教養学部附属教養教育開発機構(現、教養教育高度化機構)で2007年6月から2013年8月まで特任助教として、駒場アクティブラーニングスタジオ(KALS)の運用と授業支援を担当した。また、文部科学省現代GP「ICTを活用した新たな教養教育の実現」の取り組みを担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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