祐介

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祐介

  • 尾崎 世界観【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 文藝春秋(2016/06発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 141p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163904788
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

バンドマンよ、どこへ行く。人気ロックバンド・クリープハイプのフロントマンが綴った、自分が見つからない全ての人に贈る処女小説。「俺は、俺を殴ってやろうと思ったけれど、どう殴っていいのかがわからない。」



スーパーでアルバイトをしながら、いつの日かスポットライトを浴びる夢を見る売れないバンドマン。ライブをしても客は数名、メンバーの結束もバラバラ。恋をした相手はピンサロ嬢。

どうでもいいセックスや些細な暴力。逆走の果てにみつけた物は……。

人気ロックバンド・クリープハイプの尾崎世界観による、「祐介」が「世界観」になるまでを描いた渾身の初小説。

たったひとりのあなたを救う物語。



著者プロフィール・尾崎世界観(おざき・せかいかん)

一九八四年、東京生まれ。二〇〇一年結成のロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル、ギター。多くの人から言われる「世界観が」という曖昧な評価に疑問を感じ、自ら尾崎世界観と名乗るようになる。一二年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビューし、日本武道館公演を行うなど、シーンを牽引する存在に。男女それぞれの視点で描かれる日常と恋愛、押韻などの言葉遊び、そして比喩表現を用いた文学的な歌詞は、高く評価され、独自の輝きを放っている。

尾崎 世界観[オザキ セカイカン]

内容説明

スーパーでアルバイトをしながら、いつかのスポットライトを夢見る売れないバンドマン。ライブをしても客は数名、メンバーの結束もバラバラ。恋をした相手はピンサロ嬢。どうでもいいセックスや些細な暴力。逆走の果てにみつけた物は…。「尾崎祐介」が「尾崎世界観」になるまで。たったひとりのあなたを救う物語。

著者等紹介

尾崎世界観[オザキセカイカン]
1984年、東京生まれ。2001年結成のロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル、ギター。12年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビューし、日本武道館公演を行うなど、シーンを牽引する存在に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハッシー

203
夢を追いかけていた若者がいつの間にかその夢に雁字搦めにあって身動きが取れなくなる悲劇を描いた作品。 夢を見る怖さ、どんどん堕落し腐っていく人間の愚かさが書かれている。汚水と化した世界で、もがき、苦しむ主人公の葛藤が綴られている。2017/01/31

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

91
☆5.0 スーパーでバイトをしながら、いつの日かスポットライトを浴びることを夢見る売れないバンドマン。 『祐介』が尾崎世界観になるまでの物語。2021/03/02

風眠

86
クリープハイプというバンドは知らない。表紙のポップさに惹かれ手に取った。尾崎世界観という名前にもそそられた。・・・が、しかし、分からない。この小説の良さが分からない。久々に分からないものに出会って、どう反応していいのか分からない。ライブハウスの仕組みとか、お金が無くて苦労するとか、売れなくて鬱屈していくとか、そういうのは分かる。だけど「んで?」という感じ。短いから読み切れたけれど、長かったら途中で読むのをやめてたと思う。一曲の中で完結する作詞とはまた違って、文章で表現する小説は、そう簡単には書けないよね。2016/08/01

北杜夫そっくりおじさん・寺

72
ロックバンド『クリープパイプ』のボーカル・尾崎世界観の半自伝的処女小説。題名の『祐介』というのは尾崎の本名。芸能人小説ならではの複雑な気分になる。周囲のいちいちに嫌悪感を示している描写がくどい。性と暴力。他人の感受性や虚勢、匂いや汗、化学製品等への生理的拒否、チープなものや下流への嫌悪。自分一人クールなこの世界を、いちいち嫌う事で攻撃している様な感じ。文学的描写の羅列文学。途中で読むのをやめようかと思ったが、主人公が京都に行った所から面白くなった。お笑いにできる部分を只の笑いにしなかった潔癖に気づいた。2016/08/23

アキ

68
2012年メジャーデビューしたクリープハイプのボーカル尾崎世界観の2016年出版のデビュー小説。ファンの娘に手を出した「アンケートの女」とのやり取り、瞳ちゃんとの生活、京都で出っ歯の女のエピソード。一番笑ったのが、全裸だったので仕方なく道を歩く小学生の体操着を奪って履いたブルマを、1万円でその娘を好きな男子小学生のTシャツと交換した話。小説というか自伝やんと突っ込みを入れたくなる面白さ。やっぱりバンドマンは壮絶な底辺生活とファンの娘との密な交流を経て成長するんですね。2020/06/28

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