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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
21
00年代に女子が喧伝されるようになったようだ(3頁)。男子っていうのはあまり扱われないので、明らかに、男女共同参画社会の影響はあると思われる。実を言うと、私は女子アナに僻みを感じる。特に、子育てしながら女子アナに復帰した連中には、同世代格差を感じるのである。男のプライドを傷つけられる気がするのである。彼女らは正社員にして子どももいる。わたしは非正規にして未婚である。格差の実態はここにあるのではないか? 40代女子とかいっているので(第2章)、おばさんってどこにいったのか? 2014/11/04
くさてる
10
サイレント・マジョリティとしてのファッション誌の「女子」という視点、なるほどなあと思いました。ファッション雑誌に疎いわたしでも、その勢力図の変化とそれにともなう「女子」の変貌という内容がすごく刺激的でした。こういう身近なものから女性の立ち位置というものが解き明かされていく過程はとても面白かったです。2014/10/13
e.s.
3
米澤の言うファッション誌の「女子」の世界は、女性の経済的な自立があってこそ成り立つものだが、そうした視点からの分析がなく、その世界に「専業主婦でもハケンでも、バリバリのキャリアでもかまわない」「勝ち犬も負け犬もない」と平等なネーションを見るのには疑問を感じる。それにしても、「女子」になることについての米澤の鼻息の荒い叙述を目にすると、「女子」になるとは、男性になることと変わらないのではないかという錯覚を覚える(理想の女子・蜷川実花の『オラオラ女子論』のオラオラという男性語)。人はいかにして女になるのか?2015/07/23
yuka
3
内容の感想ではないのだけど、装丁が好み。大人の女性に対して「女子」という言葉の使用がいつ頃から始まったのかに始まり、ファッション雑誌の分析など興味深かった。特にAKBとファッション誌に登場するアイドルやモデルを比較して「『女子』が『なりたいもの』と男性が『ならせたいもの』は違う」と表現しているのは面白い。 あと、これを読みながら、以前友達が言っていた「30歳過ぎた女性の飲み会は『女子会』じゃなくて『婦人会』」という言葉を思い出した。2014/09/24
vonnel_g
2
ファッション雑誌から読み解く「女子」という概念。女子とはすなわち「自我」であったか。21世紀になりようやく日本の女性は「私のことは私が決める」と宣言出来るようになったということだ。これを頸草書房が出しているという点が大変興味深い。2015/08/12