「日本人と英語」の社会学―なぜ英語教育論は誤解だらけなのか

個数:
電子版価格
¥2,860
  • 電書あり

「日本人と英語」の社会学―なぜ英語教育論は誤解だらけなのか

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年05月19日 11時57分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 284p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784327378219
  • NDC分類 830.7
  • Cコード C3037

出版社内容情報

「日本人は英語下手」「これからの社会人に英語は不可欠」「英語が出来れば収入が増える」は本当か?「日本人と英語」についての通説・俗説を、計量分析の手法を用いて批判的に検証し、英語学習や英語教育の実態を浮き彫りにする。

氾濫する「英語言説」をデータに基づき徹底検証

「日本人は英語下手」「これからの社会人に英語は不可欠」「英語ができれば収入が増える」は本当か? 「日本人と英語」にまつわる様々な通説・俗説を、社会科学的な手法を用いて批判的に検証し、英語学習や英語教育の実態を浮き彫りにする。『「なんで英語やるの?」の戦後史』で英語教育史に新風を吹き込んだ著者による、データに基づいた明晰な英語言説批判。

序章 はじめに

第I部 英語力・英語使用
 第1章 英語力――「日本人英語話者」とはどのような人か?
 第2章 教育機会――英語話者になれたのはどのような人か?
 第3章 英語力の国際比較――「日本人」は世界一の英語下手か?
 第4章 英語使用――どんな人が英語を使っているか?

第II部 語学
 第5章 英語学習熱――「語学ブーム」は実際どれだけのものなのか?
 第6章 英語学習者数の推移――どれだけの人が英語を学んできたか?
 第7章 英語以外の外国語の学習に対する態度

第III部 仕事
 第8章 必要性(1)――「これからの社会人に英語は不可欠」 は本当か?
 第9章 必要性(2)――英語ニーズは本当に増加しているのか?
 第10章 賃金――英語ができると収入が増えるのか?
 第11章 職業機会――英語力はどれだけ「武器」になるのか?

第IV部 早期英語教育
 第12章 早期英語教育熱――小学校英語に賛成しているのは誰か?
 第13章 早期英語学習の効果――早期英語経験者のその後は?

 終章 データ分析に基づいた英語言説批判

【著者紹介】
寺沢 拓敬 (てらさわ たくのり) 1982年、長野県生まれ。日本学術振興会特別研究員PD、および、オックスフォード大学ニッサン日本問題研究所客員研究員。2013年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は、言語社会学、応用言語学、外国語教育史。著書に『「なんで英語やるの?」の戦後史』(研究社、2014年)。受賞として、日本版総合的社会調査優秀論文賞(2008年6月)、東京大学社会科学研究所SSJDA優秀論文賞(2013年2月)、日本教育社会学会国際活動奨励賞(2013年9月)。

内容説明

「これからの社会人に英語は必要不可欠」「日本人は世界で一番の英語下手」「英語ができると給料アップ」「女性は英語が好き」これらの英語言説は「都市伝説」である!データが明かす、英語言説の真実。

目次

第1部 英語力・英語使用(英語力―「日本人英語話者」とはどのような人か?;教育機会―英語話者になれたのはどのような人か?;英語力の国際比較―「日本人」は世界一の英語下手か?;英語使用―どんな人が英語を使っているか?)
第2部 語学(英語学習熱―「語学ブーム」は実際どれだけのものなのか?;英語学習者数の推移―どれだけの人が英語を学んできたか?;英語以外の外国語の学習に対する態度)
第3部 仕事(必要性(1)―「これからの社会人に英語は不可欠」は本当か?
必要性(2)―英語ニーズは本当に増加しているのか?
賃金―英語ができると収入が増えるのか?
職業機会―英語力はどれだけ「武器」になるのか?)
第4部 早期英語教育(早期英語教育熱―小学校英語に賛成しているのは誰か?;早期英語学習の効果―早期英語経験者のその後は?)
データ分析に基づいた英語言説批判

著者等紹介

寺沢拓敬[テラサワタクノリ]
1982年、長野県塩尻市に生まれる。2004年、東京都立大学人文学部卒業。2013年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。千葉商科大学非常勤講師、国立音楽大学非常勤講師を経て、日本学術振興会特別研究員PD、および、オックスフォード大学ニッサン日本問題研究所客員研究員。専門、言語社会学、応用言語学、外国語教育史。日本版総合的社会調査(JGSS)優秀論文賞、2008年。東京大学社会科学研究所SSJDA優秀論文賞、日本教育社会学会国際活動奨励賞、2013年(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ecriture

17
2006年から2010年の統計で、仕事・知人間・音楽映画鑑賞等・海外旅行での英語使用率は全て下がっているのに、「これからの日本人に英語は不可欠」と煽ったビジネス界と政府の「英語パニック」をデータで批判。英語力で年収がグンとアップするというのも嘘で、都市部の常勤職で4%しか給料変わらないらしい。英語で年収が30%上がるなどと言っている人は英語力と収入の2変数しか検討せず、擬似相関を考慮していないので信憑性が低い。英語教育関係者でもわずかな経験と直観と信憑性の低いデータに踊らされがちなのでこうした本が大事。2017/03/02

Nobu A

11
英語は切っても切り離せない外国語。しかし、国内で流布する言説が如何に虚構性を持っているか。文系理系と類型化するのには抵抗があるが、言語学はSLAや教育方法論等に影響を強く受け、社会科学的なアプローチが薄い。管見の限りだが、国内の英語教育に関してはここまでデータベースの統計分析を用いて検証したものはなかった。英語教育の実状を把握せず、「日本人は英語が苦手」や「これから英語がますます必要」等の迷言が一人歩きしてきた。非常に興味深い専門書寄りの本。先日読了の会談本で知った寺沢拓敬先生にこれから注目。 2020/08/18

Satoshi

10
日本人は英語が苦手という潜在意識。そして、英語ができない社会人は生き残れないという言説。これらをデータで論証していく。データ上では英語の必要性が減っているという現実には驚かされた。自動翻訳が進み、AIが進めばツールとしての英語教育の意味は変わるだろう。結局、「〇〇ならば生き残れない」「貯金が〇〇円なければ老後破産する」といったホラーストーリーを見せて商売する人たちの道具にしかなっていなかったのだろう。英語話せないと社会人として失格であるような言説は多かったからね。2022/06/12

禿童子

9
日本人と英語をめぐる言説を、データベースの統計分析から検証する試み。有名な船橋洋一の「日本人全員に英語が必要」と成毛眞の「英語が必要な日本人は1割」の主張に対して、批判的ながらも成毛の説に軍配を上げている。英語力と収入は相関関係があるが、疑似的な関係であり、女性が英語をマスターしても男性と比べて不利な状況にあることに変わりはない。グローバル化の進展は必ずしも英語の必要性につながらない。通説を覆す結果に目からウロコだが、英語の早期教育が英語力の向上をもたらす点は肯定的な結果を示しているのが興味深い。2016/09/19

タイコウチ

8
英語教育に関する諸言説を緻密な社会調査分析から冷静に検証。「女性の方が英語に対して積極的で、学習熱も高い」「英語使用ニーズは年々増加している」「英語力は良い収入・仕事を得るための武器である」などが「都市伝説」として次々と切り捨てられる。社会調査の基本は、ランダムな調査対象を選ばなければいけないということ。「グローバル化」によって英語使用ニーズが減っている(2006-2010)というのはちょっと衝撃。日本では英語熱や英語ニーズが過大に見積もられがちであり、その背景にはエリート層の英語力不足があるという指摘。2015/01/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9186775
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品