内容説明
小説を読む歓び。文化人類学の先端に立つ青木保が村上春樹ほか現代作家を読み解く。
目次
第1章 移動の時代
第2章 移動する容疑者―多和田葉子作品から
第3章 移動と逃走の狭間で―リービ英雄作品から
第4章 移動による静謐―堀江敏幸作品から
第5章 摩天楼から遷化へ―宮内勝典作品から
第6章 移動の中の静止―池澤夏樹作品から
第7章 使いみちのない風景―村上春樹作品から
第8章 作家は移動する
補章 「イッツ・オンリー・ア・ペイパームーン」―『IQ84』青豆の物語
著者等紹介
青木保[アオキタモツ]
昭和13年(1938)、東京生まれ。文化人類学者。1965年以来、タイ、スリランカを中心にアジア各地、また日本国内、英国、フランス、ドイツ、アメリカなどでフィールドワークを行う。1972年から73年にかけてバンコックのタイ仏教寺院で得度修行をする。これまで大阪大学、東京大学、政策研究大学院大学などで教鞭をとった。ハーヴァード大学客員研究員、仏国立パリ社会科学高等研究院および独コンスタンツ大学の客員教授、タイ国立チュラロンコン大学研究員なども務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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