文豪の死に様

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文豪の死に様

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  • サイズ 46判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784416519493
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「死ぬ間際まで何かを書かずにはいられない、その辺が文豪の文豪たる所以なのかな」
―京極夏彦(小説家)

太宰治38歳、芥川龍之介35歳。
作家は早死にだ。
いや、志賀直哉は88歳、井伏鱒二は95歳まで生きた。
人生が様々なように、死も様々だ。
生物である限り絶対に避けようがない死。
人生最大の苦ではあるが、時には救済となることもある。

文学という手段で人生に取り組んだ文豪たちは、どんな死を迎えたのか。
迫りくる死の影は、作品に何らかの影響を与えたのか。
死の直前、彼らが見ていたのはどんな風景だったのだろう。

死に方を考えることは生き方を考えることだ。
本書では、小説を通して様々な人生を世に問うてきた文豪たちの人生を、死という消失点にむかって遠近法的に見ていく。
そうすることで、その作家の人生、そして作品をより深く多角的に省察しようとする試みである。

巻末に、京極夏彦氏との対談を掲載!

■目次
樋口一葉■闇落ち前に斃れたこじらせ女子:明治二九(一八九六)年、病死。享年二十四
二葉亭四迷■元祖意識高い系、洋上に死す:明治四十一(一九〇九)年、病死。享年四十五
森鴎外■「馬鹿らしい」と叫びながら墜ちた巨星:大正十一(一九二二)年、病死。享年六十
有島武郎■夢想に生きた男の理想の最期:大正十二(一九二三)年、情死。享年四十五
芥川龍之介■文壇アイドル、「世間」に敗れる:昭和二(一九二七)年、自死。享年三十五
梶井基次郎■早世の青春作家はバカッター?:昭和七(一九三二)年、病死。享年三十一 
小林多喜二■国に挑み殺された男:昭和八(一九三三)年、拷問死。享年三十 
岡本かの子■鵺は美しく散る:昭和十三(一九三八)年、病死。享年四十九
林芙美子■誰が芙美子を殺したか:昭和二十六(一九五一)年、病死。享年四十七 
永井荷風■偉大なる孤独死の先駆者:昭和三十四(一九五九)年、病死。享年七十九
京極夏彦×門賀美央子 対談

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内容説明

文豪たちの「死」から、その「生き様」と「作品の意味」を解き明かす。京極夏彦氏との対談収録!

目次

樋口一葉―闇落ち前に斃れたこじらせ女子 明治二九(一八九六)年、病死。享年二十四
二葉亭四迷―元祖意識高い系、洋上に死す 明治四十二(一九〇九)年、病死。享年四十五
森〓外―「馬鹿らしい」と叫びながら墜ちた巨星 大正十(一九二二)年、病死。享年六十
有島武郎―夢想に生きた男の理想の最期 大正十二(一九二三)年、情死。享年四十五
芥川龍之介―文壇アイドルの先駆的「死」 昭和二(一九二七)年、自死。享年三十五
梶井基次郎―早世の青春作家はバカッター? 昭和七(一九三二)年、病死。享年三十一
小林多喜二―国に挑み殺された男 昭和八(一九三三)年、拷問死。享年三十
岡本かの子―鶴は美しく散る 昭和十四(一九三九)年、病死。享年四十九
林芙美子―誰が芙美子を殺したか 昭和二十六(一九五一)年、病死。享年四十七
永井荷風―偉大なる孤独死の先駆者 昭和三十四(一九五九)年、病死。享年七十九
対談 京極夏彦×門賀美央子

著者等紹介

門賀美央子[モンガミオコ]
1971年、大阪府生まれ。文筆家、書評家。主に文芸、宗教、美術関連の書籍や雑誌記事を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

76
樋口一葉/二葉亭四迷/森鴎外/有島武郎/芥川龍之介/梶井基次郎/小林多喜二/岡本かの子/林芙美子/永井荷風の十人。「一死因一文豪」のルールらしい。「死に様」と言うが、内容は「生き様」を鋭く分析。思い付きの感想ではなく、各文豪の文章をもとにプロファイリングするという手法に納得感があり、著者独特の視点がとても面白い。檸檬を置き去りにして小説で告白する梶井基次郎は現代のバカッターと一緒とか、小林多喜二のタキへの愛情は「己のヒロイズムのために利用しただけ」など、(賛同するか否かは別にして)新鮮な指摘ではある。2020/12/21

けぴ

50
森鴎外: 馬鹿らしいと叫びながら死んだらしい。エリートながらがんじがらめの人生に嫌気があり馬鹿らしい人生であったなあ、ということでしょうか? 好き放題して79歳まで長生きした挙句、死の直前まで元気に過ごしていた永井荷風と対照的。芥川龍之介: ぼんやりした不安を抱えて35歳で自殺。家系に発狂した人がいて自分もそうなるのでは?が理由。長生きしたらどれだけの作品を残せたか…過去に沢山の評論があるとの理由で定番の文豪である川端康成、太宰治、三島由紀夫を取り上げなかったのは残念でした。梶井基次郎、岡本かの子は未読。2021/09/23

禿童子

38
「死に方」という一点から作家の人生を逆に映し出せばどうなるかという趣向。最近何やら日本文学の「文豪」と呼ばれる人々にスポットライトが当たっている。太宰も三島も川端も(漱石も)本書では取り上げていないが、一葉、鴎外、芥川は定番どころ。有島武郎は「愛の流刑地」を思い出しながら。岡本太郎のお母さん(岡本かの子)と永井荷風の死に様は知らなかった。歴史的存在になると迂闊な死に方はできませんな。合掌2021/06/15

かめりあうさぎ

31
文豪の死に様を描くことでその生き様を知る。樋口一葉、二葉亭四迷、森鴎外、有島武郎、芥川龍之介、梶井基次郎、小林多喜二、岡本かの子、林芙美子、永井荷風。病死、自死、心中、果ては拷問死まで。作品として好きなのは晩年の森鴎外と梶井基次郎なので特に興味深く読んだ。岡本かの子とは岡本太郎氏のお母様。著書の主観がおおいに発揮されているエッセイのような文章ですが、参考文献の多さに裏付けされた持論は本当にありそうだなと思わせてくれる。大正時代の作家が中心だが、現代に落とし込みながらの考察は親しみがあり分かりやすかった。2021/08/26

あじ

29
巻末に収録している著者と京極夏彦さんの対談を読んで、私は感想を端折りたくなった。というか書けなくなりました(京極さんの考察力高すぎ)。でもこれだけは私からもお伝えしたい、著者の切り口が冴えていて面白かったです。2020/12/07

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