ちくま新書<br> 神話で読みとく古代日本―古事記・日本書紀・風土記

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ちくま新書
神話で読みとく古代日本―古事記・日本書紀・風土記

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480068958
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0295

出版社内容情報

古事記、日本書紀、風土記という〈神話〉を丁寧に読みとくと、古代日本の国家の実像が見えてくる。精神史上の「日本」誕生を解明する、知的興奮に満ちた一冊。

松本 直樹[マツモト ナオキ]

内容説明

『古事記』『日本書紀』は、ただの神話ではない。新しい国家の実現を目指し、大和王権が各地で口承されていた神話の力を利用して創作した、極めて政治的な“神話”である。本書では、この二つの“建国神話”をどのように読めばよいのかを説き、また「風土記」を読みとくことで、国家・地方間のダイナミックなテキストの攻防を明らかにする。地方が“建国神話”を受け入れたとき、「日本人」の自覚と、精神史上の「日本」が誕生した。その過程を目撃せよ。

目次

“神話”と国家
第1部 “建国神話”の形成(神話から“神話”へ;利用された出雲の神々;隠された司令神)
第2部 記・紀の“神話”をどう読むか(“神話”は読めるか―記紀以降の“神話”作り;古事記の“神話”をどう読むか;日本書紀の“神話”をどう読むか―主文と一書が作る神代)
第3部 出雲が「日本」になった日(“出雲神話”の再構築;モノを祭る王の“神話”作り)

著者等紹介

松本直樹[マツモトナオキ]
1963年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。博士後期課程退学。博士(文学)。現在、早稲田大学教育・総合科学学術院教授。また、早稲田大学教育・総合科学学術院長、教育学部長、教職支援センター所長も務める(2016年6月現在)。専門は上代日本文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

52
上代文学の勉強用。古事記にかなりてこずったので、解釈に際しとても参考になった。2016/08/04

terve

35
大和王権が自身の正当性を主張するためには、既存の土着神話を取り入れなければならなかった。なぜなら、土着の神話はその土地の生死を司り、社会を規制し、共同体を形成するからである。その中でも完本として存在する出雲国風土記は神話の原形を留めた最たるものである。したがって、出雲国風土記を読み解くことが、記紀を紐解くことに繋がる。というのは簡単ですが、一次資料を丁寧に読み解き、紐解いていく様子は推理小説にも似た面白さがあります。神話を整合させるために、作った人はさぞ頭を悩ませたに違いありませんね。2019/12/20

かんやん

26
神話的思考とか、集合的無意識とか、構造ということではなく、中心にある国家権力が自らの正当性を証明するために意識的に建国神話を作り出す。それはつまり、元々神話には力があるからなのだが、勝手に捏造するだけでは説得力を欠くが故に、周辺的な神話を取り込まざるを得ない。元は出雲のローカルな神であるスサノヲやオオムナチ(オオクニヌシ)を、皇祖神の近親に改変してゆくのである。そこのところを分析してゆく著者の推理力がスリリングである。そして、出雲の方でも又、新神話を自らの内へと取り込むことで、日本となる。読み応えあり。2024/04/28

はるわか

25
8世紀初頭、大和王権が新しい国家の実現を目指して創作した「神話」である古事記と日本書紀。天武天皇の詔による編纂。背景に、古代最大の皇位継承の戦いである壬申の乱、および中国王朝からの自立(隋への対抗、日本の国号)。列島にあった数知れない村落共同体がもつ独自の神話を取り込み編纂された大和王権の「神話」。利用された出雲の神々、スサノヲ、オホクニヌシ。古事記神話の主題-天皇が天下を治める。古事記神話の主文脈-天の下の成立。2017/01/30

マッピー

11
神話は好きだけど詳しいわけではないから、いくつもの仮説に対して「そうだ」とも「違う」とも言えないけれど、ヤマタノオロチ伝説が、「出雲国風土記」には収録されていないというのは、なかなかにわくわくする。スサノヲノミコトが天から出雲に降りてきて、一番初めにやったことがこれだというのに、肝心の出雲にはその記録がない。つまり何らかの政治的判断がそこにはあるということ。何があったのか一生正解はわからなくても、紐解いた古典の中に真実のかけらを探す。そのごく一部を読ませてもらうだけで、こんなに楽しい。ありがたいことです。2018/02/14

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