ちくま新書<br> 「母と子」という病

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ちくま新書
「母と子」という病

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480069306
  • NDC分類 493.937
  • Cコード C0211

出版社内容情報

人間に最も大きな心理的影響を及ぼす存在は「母」であり、誰もが逃れられない。ベテラン精神科医が「母と子」という関係に潜む病を分析し、回復のヒントを示す。

高橋 和巳[タカハシ カズミ]

内容説明

人間に大きな心理的影響を与える存在は、「母」である。人は、人生で一番大切な「安心」「甘え方」を母親に教えてもらうのだ。ここでは、母親を三つのタイプに分け、それぞれで子がどんな心の病になるのか、そして回復に至る道のりの違いを分析する。長年、診療現場で様々な「母子関係」を見てきた精神科医だからこそわかる、「母と子」という関係に潜む病と、その回復のヒントを示す。

目次

第1章 「母と子」の関係で最も大切なことは何か(母親の役割は子を甘えさせること、父親はがんばらせること;子は母から「人の温かさ」を学ぶ―ボウルビィの愛着理論 ほか)
第2章 母親の三つのタイプ(愛着関係からみる母親の三分類(Aタイプ、Sタイプ、Dタイプ)
精神科のクリニックのクライアントは、どんな母親に育てられた人が多いか ほか)
第3章 母性豊かで標準的な、Aタイプの母親(心理発達の八段階―エリクソンのモデル;正常な心理発達とは、どういうものか ほか)
第4章 母子密着する未熟な、Sタイプの母親(そもそも、なぜ人は心理発達をするのか;Sタイプの母親には、何が欠けているのか ほか)
第5章 子ども虐待に関係する、Dタイプの母親(母性の土台は、子の気持ちを推測する能力;Dタイプの母親に育てられた子の心の傷 ほか)

著者等紹介

高橋和巳[タカハシカズミ]
精神科医。医学博士。1953年生まれ。福島県立医科大学を卒業後、東京医科歯科大学の神経精神科に入局。大脳生理学・脳機能マッピングの研究を行う。都立松沢病院で精神科医長を退職後、都内でクリニックを開業し診療を続けている。カウンセラーの教育にも熱心で、スーパーヴィジョンを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

豆ぽち

26
論理的具体的で、人間愛が伝わってくる。物質的、経済的発達は進んだ現代において、精神や心の研究については発展途上だと思っていた。この先生の本を読むまでは。こんなに明確に分かりやすく人間の心を体系立てて捉えることができるのだと、驚愕した。人間の心はインプット通りに反応するのであれば、虐待で精神が育てたなかった大人は、必ず回復への道程が用意されているということになる。そういう研究をしている先生がいるということに感謝し、 また人間の温かさを感じる。人類は助け合って生きている宇宙地球号の乗組員なんだな。2017/05/13

はるわか

25
母親の役目は子を甘え(安心)させること、父親はがんばらせる(人生の闘い方を教える)こと。心の構造は母→父の順で構築される。心の世界は母系社会。子は母から人の温かさを学ぶ。感覚の共有、不満の解消法の会得。愛着関係。人間理解の土台:内的作業モデル。「この人は私の緊張を分かってくれる」というような人間理解。愛着障害。母親の3つのタイプ:親としての責任をもつ標準的なAタイプ、母子密着する親になりきっていない未熟なSタイプ、対人理解に障害があるDタイプ。2017/03/30

こうちゃ

17
☆4 Aタイプ 親としての責任をもつ標準的な母親 Sタイプ 親になりきっていない未熟な母親 Dタイプ 対人理解に障害がある母親 ここでは、母親を三つのタイプに分け、それぞれで子がどんな心の病になるのかを分析し、そして回復に至る道のりの違いを分析する。長年、診療現場で様々な「母子関係」を見てきた精神科医だからこそわかる、「母と子」という関係に潜む病と、その回復のヒントを示す。具体的な模擬事例を挙げているので、同じ身体症状でも母親のタイプにごとよっての違いがわかりやすい。この本10年前に出版して欲しかった。2017/02/10

べるめーる

14
Aタイプ→親としての責任感を持つ成人期の母親、Sタイプ→親として未熟な、心理的に学童期の母親、Dタイプ→対人理解に障害のある母親と、3つのタイプに分けて論じている。大学生の摂食障害の模擬事例のおかげで、母親タイプによってアプローチの仕方や回復の道のりが異なる点がとてもわかりやすかった。母親の自己の捉えなおし、生き直しで子どもが変わる。まさに子どもは親を写す鏡だ。人間の愛着基盤って何て深いんだろう。母子関係において何が健全で何が不健全なのかという点も、心理段階が論理的書かれていて勉強になりました。2017/04/28

もちもちかめ

12
私は自閉症スペクトラムというより被虐待児だったに決定。実母はIQ130と自称してて(本当の診断とは思う小賢しいしパズル好き)けど共感能力が全くなく、この感じは本書でそれこそIQ70程度と書かれていて溜飲を下げる。母親から愛着安心もらえてないと父親からの愛情をマトモに受け取れないらしくそれが実父に申し訳なかった。愛着安心ある子は9割くらいいて親はご飯作ってくれるから優しいって発想しないらしい。当たり前だからだって!嫌なのに病院とか連れて行ってくれて申し訳なくありがたいって思ってるの被虐待児だけらしい。え?2023/03/26

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