出版社内容情報
内容は後日登録
内容説明
1492年にコロンブスが間違って「インド」を発見して以降、それまで栄えていた中国・イスラム世界・アフリカ・アメリカ大陸の独自の文明は、すべてが抹殺されることになった。これを境に世界は、西洋近代化への道を突き進んでいく。本書は当時のヨーロッパ世界を形作っていた要素を説明しながら、1492年の出来事を詳細に記す。またその後、近代知識人の誕生、市民階級の形成、ナショナリズムの芽生えの歴史を追い、21世紀以後の来るべき未来について提言する。世界事情に精通し近未来を大胆に予測する著者の根差す歴史が、ここにある。
目次
第1部 ヨーロッパを捏造する(生の勝利;信仰の衰え;自由の目覚め ほか)
第2部 一四九二年(一月;二月;三月 ほか)
第3部 歴史を捏造する(所有の論理;進歩の力;市民階級の表情 ほか)
著者等紹介
アタリ,ジャック[アタリ,ジャック][Attali,Jacques]
1943年アルジェリア生まれ。パリ理工科学校を卒業、1981年大統領特別顧問、1991年欧州復興開発銀行初代総裁。1998年に発展途上国支援のNGOを創設
斎藤広信[サイトウヒロノブ]
1943年宮城県生まれ。東北大学大学院修士課程修了。日本女子大学人間社会学部教授。フランス文学・思想専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
i-miya
45
2013.01.26(再読)ジャック・アタリ著・斎藤広信訳。 2013.01.26 (副題)=『西洋文明の世界支配』 (カバー)1492に、コロンブスが、間違って、「インド」を発見した。 それまで栄えていた、中国、イスラム世界、アフリカ、アメリカ大陸、の独自の文明は、全てが、抹消されることになった。 世界は、ここから、西洋近代化の道を、まっしぐら。 当時の西洋社会の要素を分析する。 その後、(1)近代知識人の誕生、(2)市民階級の誕生、(3)ナショナリズムの芽生え、21世紀への提言を伝える。 2013/01/26
i-miya
37
2013.02.13(つづき)ジャック・アタリ著・斎藤広信訳。 2013.02.12 +マインツで、ミッデルブルグが宗教改革を予言、ルターの登場を予告。+この年、ヴェネツィアに代わり、アントワープが経済、世界の中心になり始める。 +ヨーロッパは、大西洋に目を向け始め、東洋とその過去のことや、地中海とそのイスラム勢力のことは忘れ去る。 記念祭、ますます過去が捏造される。 2013/02/13
i-miya
36
2013.02.04(つづき)ジャック・アタリ著・斎藤広信訳。 2013.02.04 これまでの歴史分析に飽き足りないアタリ、ある時点、ある日時、を構成するあらゆる出来事の詳細まで入り込む。 第1部について(ヨーロッパは捏造する)=1492目前までのヨーロッパを七つの側面に分ける。ヨーロッパが、イスラム教と、ユダヤ教とを排斥し、追放する。第二部では、(1492年)、1月から12月まで、年表形式で記す。2013/02/04
i-miya
32
2013.02.15(つづき)ジャック・アタリ著・斎藤広信訳。 2013.02.14 1492年、ヨーロッパで人口、文化、経済、政治の面で、まれにみる復活が始まる。 この復活は、困難に陥り、暴力でしか断ち切れなくなる。 当時情報は伝わらない。中国が他の諸大陸を圧倒していたのだが、その巨大化と合議制が、身動きを制限していた。 アフリカ(マリとリンガ人)、アメリカ大陸(インカ、アステカ)は、何千年も続くに違いないようにも見えた。 ヨーロッパはペストに見舞われ、都市間の対立で小国に分割されていた。 2013/02/15
i-miya
31
2013.01.31(つづき)ジャック・アタリ著・斎藤広信訳。 2013.01.31 +マルティン・ベーハイム。 +ロジャー・ベーコン。 +ヘンリ7世(イングランド王、チューダー朝)。 +ロドリア・ボルジア(アレクサンデル6世)。 +マルコ・ポーロ。 +マクシミリアン1世(オーストリア大公、神聖ローマ皇帝)。 +ミケランジェロ。 +ヒエロニムス。+メディチ(家)。 +ロレンツォ・イル・マニフィコ(豪華王)。 +ルドヴィコ・イル・モーロ(ルドヴィコ=マリア・スフォルツァ)。 2013/01/31