ちくま学芸文庫<br> 機関銃下の首相官邸―二・二六事件から終戦まで

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ちくま学芸文庫
機関銃下の首相官邸―二・二六事件から終戦まで

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  • サイズ 文庫判/ページ数 357p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480093493
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0121

出版社内容情報

二・二六事件では叛乱軍を欺いて岡田首相を救出し、終戦時には鈴木首相を支えた著者が明かす、天皇・軍部・内閣をめぐる迫真の秘話記録。

内容説明

首相官邸は、今日まで二度、機関銃の銃火にさらされてきた。二・二六事件と終戦の時である。いずれも昭和天皇が事態収拾のために、帝国憲法の枠組みから逸脱しかねない決断を下した時でもあった。前者の場合は、決起した部隊を「叛乱軍」として鎮圧する旨を指示し、後者においてはポツダム宣言を受諾するという「聖断」を下したのである。著者はその二度の偶然に、最初は岡田首相の秘書官として、二度目は鈴木終戦内閣の内閣書記官長として遭遇することになった。近代日本の歴史的な瞬間を目撃し、重要な脇役として参加した著者が、その体験を生々しく綴った迫真のドキュメント。

目次

第1部 二・二六事件とその前後(雪あかりに光る銃剣;遠き地鳴り;岡田内閣の成立とその苦悩;十一月事件 ほか)
第2部 終戦への苦脳(若烹小鮮;戦勢日に非なり;マリク大使を打診;宮城はまだ炎を上げて燃えている ほか)

著者等紹介

迫水久常[サコミズヒサツネ]
1902‐77年。東京生まれ。東京帝国大学法学部を卒業し、大蔵省に入る。その後、二・二六事件当時の岡田内閣の首相秘書官、日本の終戦を決めた鈴木内閣の内閣書記官長を務める。戦後は公職追放のあと衆議院議員、転じて参議院議員(全国区)になり、池田内閣の経済企画庁長官、郵政大臣を歴任した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

CTC

11
11年ちくま学芸文庫、単行本は64年恒文社。再読なのだが、改めて密度の濃い1冊。迫水久常は15年版の[日本のいちばん長い日]では堤真一でしたな。岡田啓介の女婿ゆえ瀬島と繋がりいいイメージはないのだが…2.26と終戦のキーマンですからね、いやが上にも引き込まれます。 元々大蔵官僚として大変優秀で、所得倍増の池田勇人の一期下らしいのだが、池田は若き日に随分嫉妬させられたようです。 しかし戦後は郵政大臣止まりですからね(他ならぬ池田内閣で)、公職追放後は弁護士してたというから尋常ではないが、苦労もされています。2018/09/04

ガブリエル

7
信念に燃え、蹶起した若き将校たちを利用し、軍の支配力を確立しようと画策した《皇道派》の軍上層部。軍事裁判を経て、将校たちが処刑された後も、無罪となった彼らはクーデターの恐怖を利用し軍の政治支配の拡大に努め、結果、太平洋戦争へとなだれ込んでいった。本当に悪い奴らは誰だったのか・・・。2.26事件を契機として、軍の政治干渉を排し、政治を本来の道へと戻せなかったことが残念でならない。 いつの世も、時代の転換点は静かに忍び寄って来るのかも知れない。過去を知ることは、今と未来を考えることだとしみじみ思いました。2020/02/24

漢方売り

5
二・二六事件と終戦、二つの昭和天皇の聖断に関わった迫水久常の書くドキュメンタリー。学校の授業より濃密で、自国の歴史に疎かった自分が恥ずかしくなったりします。何故原爆を落とされるまで決断出来ないかなぁ、単純に考えていた頃の自分の浅学を詰ってしまいたくなる。ちなみに夏に観た映画で鈴木、迫水、阿南に惚れ惚れし、普段読まない系統の本に手を出してしまった次第だったり。しかし、知らない名前や事柄が多く、Wikipedia先生を頼る事もしばしば。久しぶりに一冊に10日かかりましたが、読んで良かったと思える本。2015/12/09

おらひらお

4
2011年初版。政府の中枢にいた人物で2・26事件と終戦過程に大きくかかわった人物の回顧録です。かなりのリアリティでした。新しく得た知識も多く、満足できる本でした。政党の不甲斐なさは今も同じかな。2012/06/01

横丁の隠居

3
二・二六事件とポツダム宣言受諾時を中心に、前者にあっては首相秘書官、後者にあっては内閣書記官長という重職にあった迫水氏の詳細な記録である。後から振り返っての記述であるから脚色もあるであろうが、理路整然と大変面白い読み物になっている。終戦(ポツダム宣言受諾)の詔書に「義命の存する所」という原文を「時運のおもむく所」と直してしまったは痛恨の極みだと安岡正篤に指摘されるところがあるが、非常に象徴的な話だと思う。すべて「時運のおもむく所」では無責任以外の何物でもないではないか。2019/10/12

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