出版社内容情報
哲学の全歴史を一新させた偉人が、思いを寄せる女性に綴った真情溢れる言葉から、手紙に残した名句まで――書簡から哲学者の真の人間像と思想に迫る。
内容説明
哲学者・ニーチェの手紙より、胸に迫る手紙約100篇を精選。19世紀を代表する文化人たちをとりこにした魅惑的な女性、ルー・ザロメに宛てたちょっと不器用で愛らしい恋文や、家族・友人たちに心をこめて綴った真情あふれる手紙、そして近代までの西洋哲学をひっくりかえしたといわれる鋭い言葉の数々を収録。手紙と、脳科学者・茂木健一郎の解説を通して、主著からはうかがいしれない哲学者の真の人間像と、思想の多層性を味わう。上質な人生と人間関係をめざすすべての人に贈る、画期的な哲学読み物。ニーチェの人間関係や基本用語がわかるやさしい解説つき。
目次
第1部 愛を語る手紙―ルー・フォン・ザロメ宛て書簡(ナイチンゲールが窓のまえで歌っています;善にして美しき全体に決然と生きる;私のまわりには曙光が輝いています ほか)
第2部 友情・人生をめぐる手紙(悩みや悲しみを、すばらしき贈り物として;友情という神々の美酒で;わずかな友と孤独と秋とを真に愛する人は ほか)
第3部 哲学・芸術をめぐる手紙(価値ある生だと祝福されるよう試みよう;崇高な人生の威厳;この一瞬がとどまるなら、とどまるがいい ほか)
著者等紹介
ニーチェ,フリードリヒ[ニーチェ,フリードリヒ][Nietzsche,Friedrich]
1844‐1900。旧来の西洋哲学・文化に激しい攻撃を加え、20世紀思想に決定的な影響を与えた哲学者
茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962‐。脳科学者。「クオリア」をキーワードとして、心と脳の関係を探究している
塚越敏[ツカコシサトシ]
1917‐2008。ドイツ文学者。元慶応義塾大学名誉教授
眞田収一郎[サナダシュウイチロウ]
1940‐。九州大学と日本大学で教鞭をとった。専門はドイツ語、哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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