ちくま学芸文庫<br> 地震予知と噴火予知

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ちくま学芸文庫
地震予知と噴火予知

  • 井田 喜明【著】
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 筑摩書房(2012/06発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480094636
  • NDC分類 453.3
  • Cコード C0144

出版社内容情報

巨大地震のメカニズムはそれまでの想定とどう違っていたのか。地震理論のいまと予知の最前線を明快に整理し、その問題点を鋭く指摘した提言の書。

内容説明

また地震予知に失敗した!東日本大震災を経験して、だれもがそう思った。だが首都圏に、また南海トラフに、次の巨大地震が迫っている。予知をどうしたらよいのだろう。どのような方法が可能なのか。これまでの想定と異なる巨大地震のメカニズムに迫るためにも、広い領域からの発言が思わぬヒントになるかもしれない。そのためには、だれにもわかりやすい現状の全体像の提示がまず必要だろう。本書は、長年地震研究にたずさわり、噴火予知・防災の最前線に立ってきた著者が、地震理論の現状と問題点を整理し、今もって未完の予知科学へ新しい提言をする注目の書。

目次

1章 東日本大震災の教訓(地震発生時の経験;地震の大きさ;地殻変動と津波;予知のすれ違い;防災対応の問題点)
2章 予知の方法と歩み(何を予知するか;予知の基盤;予知の体制と方策;噴火予知の経験;前兆現象に基づく地震予知の試み;東海地震は予知できるか;阪神淡路大震災とその後の改革;注目される地震と火山)
3章 予知の科学(予知の可能性を考える比喩;地震の統計則;予測可能性とカオス;地震と破壊;地震発生場の性質と形成過程;噴火予知の科学)
4章 予知の展望(予知能力の評価;予知科学の推進;予知手法の刷新;予知体制の評価と改革)

著者等紹介

井田喜明[イダヨシアキ]
1941年、東京生まれ。東京大学物理学科卒業。同大学地球物理学博士課程修了。専攻は固体地球物理学。マントルの物性とダイナミクス、地震の震源過程のモデル化、マグマの移動や噴火の発生機構の理論などを研究。東京大学物性研究所、同大学海洋研究所、同大学地震研究所などでの教育・研究を経て同大学名誉教授。その間、日本火山学会会長、火山噴火予知連絡会会長も務める。現在はアドバンスソフト(株)研究顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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まーくん

72
3.11から1年後の書下ろし。井田先生は火山の専門家と承知していたが、震災直後ということで地震に多くの頁を割いている。地震予知は楽観的な見通しが語られた時期もあったが、この地震により、絶望的、少なくとも根本的な見直しが必要と考えられるように。著者は地震現象そのものの理解が未熟な部分も少なくなく、前兆現象を捉える短期的予知は困難としながら、一方、予知に新たな展開がもたらす材料として、アスペリティー(固着域)の概念などから地震発生過程を定量的に理解する試みを挙げ、フラクタルやカオスの考えについて言及している。2019/12/18

壱萬弐仟縁

2
「強調したいのは、最大規模の地震は科学的な根拠のもとに想定でき、それは荒唐無稽なものにはならないということ」(061ページ)。つまり、予知ができるのだ。あとは、社会的にどう対応できるか。あるいは、どこにいたらどう逃げるか、という場保と時間で人間がパニックに陥らず、最適策で逃げ切れるか、が重要。上流にダムがあり、そこに断層があって、万が一、満水時の場合、鉄砲水となり、逃げきれない。富士山噴火でマグマ時速100キロということも知っているが、いずれにしても呑みこまれて死ぬ。想定内の話。責任がとれる管理なのか。2012/11/14

owatarium

1
地震現象の機構とその予知について,噴火現象のそれらと比較しながら,現状の研究が抱えている問題が批判的に書かれている.地震の発生機構はまだ十分に解明されていない部分が多く,したがって現状では予知は不可能であるが,解明が進めばいずれ予知可能性は高まるだろうという見込みで研究が行われている.2013/08/06

2n2n

1
地震予知というとエセ科学やトンデモ説も多い分野だが、本書はまず「地震現象には理解が未熟な部分も少なくないし、地震予知はまだ実用化のめども立ってない」という前提に立ちながら、地震予知科学の現状と問題点について言及し、今後について提言した本。「この一冊で地震から身を守れる!」という事を言いたい本ではない。地震や噴火という現象を科学的に理解しようという主旨の本である。2012/08/15

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