ちくま学芸文庫
日本神話の世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 203p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480095091
  • NDC分類 164.1
  • Cコード C0195

出版社内容情報

記紀や風土記から出色の逸話をとりあげ、かつて息づいていた世界の捉え方、それを語る言葉を縦横に考察。神話を通して日本人の心の源にわけいる。

内容説明

『古事記』、『日本書紀』、『風土記』、『万葉集』などにつづられた日本神話から、国土の成り立ちを伝える国引き、天の岩戸の神話、因幡の白兎をはじめとする、味わい豊かな逸話の数々をセレクト。伝承を丁寧に読みとき、神話を物語る「日本語」に隠された「謎」を解明する。日本人とは何なのか。いったいどこから来て、いまどこに向かおうとしているのか。『古事記』ブームの裏に、現代人のこうした知的欲求を見つめる著者が、国文学者独自の視点から、壮大な日本神話の世界にやさしく誘う。本書を通して私たちは、心の奥底にいまも息づく、日本人の本来の姿にふたたび出会えるだろう。

目次

第1章 天地創造(オノゴロ島;淡島 ほか)
第2章 須佐之男の神(禍と直;太陽と雨 ほか)
第3章 大国主の神(因幡の白兎;死の国 ほか)
第4章 天孫の降臨(猿田毘古;天孫の降臨 ほか)
第5章 火遠理の命(火の神の誕生;海神の宮訪問 ほか)

著者等紹介

中西進[ナカニシススム]
1929年生まれ。文化功労者。『万葉集』など古代文学の比較研究を主に、日本文化の研究・評論活動で知られ、日本学士院賞、読売文学賞、大佛次郎賞、菊池寛賞などを受賞。日本学術会議会員、日本比較文学会会長、東アジア比較文化国際会議会長、プリンストン大学客員教授、筑波大学教授、国際日本文化研究センター教授、大阪女子大学学長、京都市立芸術大学学長などを歴任。現在高志の国文学館長、堺市博物館長、京都市中央図書館長ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かふ

20
先に『古代史で楽しむ万葉集』を読んで『万葉集』と日本の歴史を重ねて読み解く面白さを知り、今回は『古事記』でその神話世界の言葉から古代人の精神を読み解く、それは「言霊」の力なのだと感じる。虚構性の中にある事実(リアルさ)的なもの、歴史の裏にある隠された者。「日本書紀」と「出雲神話」を元にした『古事記』との違い。その裏にある歴史を想像する。元からいた豪族(出雲族)を大陸から文明を学んだ倭族が侵略していく過程、さらに近海への征服の神話の歴史の裏側。2020/05/05

非日常口

3
万葉集といえば中西進。その中西さんが日本神話を言葉の面空の考察を踏まえつつ解説する。序文に「アラ」についてあるが、荒であり新だとのこと。僕たちは毎日文字通り生まれ変わっているのかもしれない。日常の中に潜むミームを身体にひそませることで、様々な余情を受けるレセプターになれるはずだ。共感すると簡単に言ってはいけない。共感するにはまず自身に潜ませる何かが必要だ。2013/01/18

takao

2
ふむ2024/01/16

zeroset

0
万葉集研究で有名な著者らしく、「ことば」に焦点を当てて日本神話を読み解いていく本。神話に使われている言葉から、古代人の思考と生活が立ち現われてくる。2016/02/23

M氏

0
詔天津日子番能邇邇藝命而 離天之石位 押分天之八重多那雲而 伊都能知和岐知和岐弖 於天浮橋宇岐士摩理 蘇理多多斯弖 天降坐于竺紫日向之高千穗之久士布流多氣2016/02/07

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