内容説明
共学・別学への問いは教育そのものへの問いである。男女共学・別学問題は限定された意味におけるジェンダー教育や性教育の文脈にとどまるものではない。それは、教育において「善い」とされるものは何かという「教育」全体の「質」に関わる問題に他ならない。
目次
第１部 男女共学・別学の歴史的・政策的検討（アメリカ大学史におけるジェンダー・センシティブな教育の理想像―善い大学教育とは何かを問うこと；良妻賢母主義時代の女教員観；日本の公立学校制度における男女共学・別学の政策的展開―少子化時代における高校統廃合と男女共学化；すべての者に“リーダーシップの育成”を？―米国の女子校におけるカリキュラム分析を通して）
第２部 男女共学・別学の哲学的検討―教育観・人間観の転換（男女共学という概念は必要か；「共学」概念を原理的視座とする「教える」ことの再考―“ｔｅａｃｈｉｎｇ”概念の哲学的分析における理論的展開；男女共学の世界における男女別学校教育；教育における「リーダーシップ」概念の多様性を問う―男女別学・共学を巡る議論の分析を通して ほか）
著者等紹介
生田久美子［イクタクミコ］
東北大学大学院教育学研究科・教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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