内容説明
第二次大戦時のフランスにおける、ドイツによる支配とその傀儡ヴィシー政権に抗する英雄的な闘いの全貌を解説する。亡命先の北アフリカで地歩を固めていくド・ゴールの活動や、イギリス・アメリカ・国内諸政党とレジスタンスとの関係を詳述。機構・運動体・地下組織・出版物の充実した一覧も掲載。
目次
第1章 初期のさまざまな抵抗活動
第2章 一九四二年末までの運動体
第3章 北アフリカでのレジスタンス
第4章 統一レジスタンス
第5章 政党と労働組合
第6章 闘争の形態
第7章 レジスタンスに参加した人びと
第8章 未来にそなえて
第9章 解放時のレジスタンス
第10章 レジスタンス、政権を逸す
著者等紹介
福本直之[フクモトナオユキ]
1939年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。パリ大学文学博士。フランス中世文学、語学専攻。日本文体論学会常任理事。国際動物叙事詩学会名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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bittersweet symphony
1
膨大な数の組織の略称と人物(本文中は名はイニシャル、巻末に姓名表記)が登場するが、組織の重要度の濃淡も人物のそれも私の読み方がまずいのかあまり頭に入ってきませんでした。日本人の一定層が戦国や幕末の主要ではない人物たちに造詣があるように、本国でクセジュを読んでいるような層はきちんと濃淡を持って(血肉を持った人それぞれとして)咀嚼できているのかは気になるところ。情報量としてのレジスタンス史にはなっています。2021/08/28
かにびーむ
1
ドイツ占領下のフランスでのレジスタンス活動をドイツ占領直後から終戦まで解説した本。 ジロー派とドゴール派、米英とソ連の思惑、活動内での党派闘争や実際の活動がまとめられている。 フランスの地下出版物が少ないものでも40万部、多いものでは500万部もあったという事には驚き。また、占領下でもストライキは一定あった、と言うことには尊敬の念を抱く。2019/09/13