内容説明
少年時代の芥川龍之介の夢は、海軍士官になることだった。海軍機関学校の教官となって、その夢は半ば実現された。その彼は将来に備え、海外の敗戦物語や体験談などを士官教育の教材とした。連戦連勝の大日本帝国海軍には、まったく不要な教育であった。しかし、この彼の教育を受けたために、敗戦時大いに助かった士官たちがいた…。
目次
芥川龍之介は「西郷隆盛」から乃木「将軍」へ進む
芥川龍之介の海軍での勤務ぶり
芥川龍之介は一等戦闘艦二萬頓××か
芥川龍之介は軍艦「金剛」で褄黒蝶に出会う
芥川龍之介が有島武郎の穴を埋めた
芥川龍之介は天皇制がきらいだった
芥川龍之介は家康と直弼が好きだった
芥川龍之介は小説家ではない、の説
芥川龍之介は職務に専念した
芥川龍之介は生徒に愛された
少年の夢は「海軍士官志望」
「奈良」について思うこと
入社と退職の弁
エゴとの戦いのあと
透視力に触れて閉幕
著者等紹介
清水昭三[シミズショウゾウ]
1930年、山梨県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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