江戸の遺伝子―いまこそ見直されるべき日本人の知恵

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569658308
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

徳川将軍家直系が語る、大江戸ルネッサンス。

江戸時代に対する現在の認識は非常に偏向したものになっている。徳川宗家第18代当主が語る江戸文明の真実とその大いなる魅力とは。

「江戸時代は過去最悪の遺物……」。いままで日本ではこのような見方が主流を占めている。しかしそれは全く偏向した見方である。

▼250年間もひとつの政権が継続して平和を維持し、また大きな革命なく次の時代へ移行した。このような素晴らしい歴史は日本唯一のものであり、世界から見ると全く不思議で驚嘆すべきことであった。江戸時代とはまさに日本が誇るべき時代なのである。

▼江戸時代を生んだものとは何か? 徳川家康公の真の姿とは? 江戸時代に形作られた制度、環境、文化、教育とは? 日本人だけが理解できる「心」とは? 現在に息づく伝統とは? いまこそ見直されるべきものがそこには存在する。

▼この時代をもっともよく知る徳川宗家第18代当主自らが語る江戸の本当の姿とは何か。誰もが当たり前だと思っていた事実を打ち破る新たなる江戸の魅力と、日本人が大いに誇るべき先人の姿が描かれた画期的な一冊!

●第一章 江戸時代とは何だったのか 
●第二章 江戸時代を生んだもの 
●第三章 家康公の時代 
●第四章 最初の百年でつくられた江戸時代のかたち 
●第五章 華やぐ江戸の文化 
●第六章 日本の宗教と心 
●第七章 世界の中の日本と江戸の遺伝子 

内容説明

世にも不思議な江戸時代、なぜ二五〇年も平和が続いたのか。徳川宗家第十八代当主が語る江戸の真の姿とは。

目次

第1章 江戸時代とは何だったのか
第2章 江戸時代を生んだもの
第3章 家康公の時代
第4章 最初の百年でつくられた江戸時代のかたち
第5章 華やぐ江戸の文化
第6章 日本の宗教と心
第7章 世界の中の日本と江戸の遺伝子

著者等紹介

徳川恒孝[トクガワツネナリ]
1940年生まれ。徳川宗家第十八代当主(1963年より)。学習院大学政経学部政治学科卒業。日本郵船副社長を経て現在顧問。財団法人徳川記念財団理事長。社団法人横浜港振興協会会長。WWF世界自然保護基金ジャパン常任理事。財団法人東京慈恵会会長。財団法人斯文会名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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佐藤一臣

7
第4章〜6章までが面白い。歴史の裏側が描かれており、治水、街道、城下町というインフラの整備が世界的に抜きん出ていたようだ。上水道とゴミ処理システムも導入されていた江戸は、世界的にちょっと新文明とも言えたのだろう。教育水準においては、今の公文式に近い個人指導型で、この教育システムが効を奏していたのだろう。なんの学問を学ぶかの選択の自由すらあったらしい。倫理面については、捕鯨とアヘンという拝金主義に目もくれず、自己自律型の生活スタイルを守るという帝国主義とは真逆な思想を持っていたようだ。2024/02/11

がんもどき

4
江戸時代に百六十五年の平安と文化の熟成を教えてくれる本。書いている人が徳川家のご子孫なのでちょっと江戸時代と徳川歴代将軍を持ち上げすぎにも感じたが、日本史のおさらいとして面白い本だった。終わりの方のフランス人の「ジャポネはジャポネ」という言葉が印象的だったが、この本が出て十五年経ち、だいぶ日本人のマナーも劣化したのではないかと思う。2022/05/25

Ko

1
徳川家の末裔として、江戸という歴史を身近に感じる立場としては江戸時代が不当に低く評価されているのは我慢できないんだろうけど、江戸時代、日本人への賛美が素直に共感できない。 世界史と日本史をリンクさせて語る手法は面白い。 作者の立場上、私意が多く入っているように感じるので、別の視点からの江戸時代の日本、もしくは他の国の状況を知りたくなった。

dpx400jp

0
徳川宗家18代目である著者の徳川恒孝(つねなり)氏が江戸時代の日本人について記した本。 「経済的合理性」のみを追及する現代の感覚に警笛を鳴らし、日本人が本来持っている道徳観や美意識について、再考させられる一冊ではないでしょうか。 2009/03/21

じょに

0
なぜ、江戸時代の日本は、世界にも稀に見る泰平世だったのか。この手の話は、素朴な精神論にも読めてしまうので注意。あくまでも“それを可能にした”エートスと制度の話として読むべき。あくまで条件付き。「人の一生は重荷を負ふて遠き道を行くが如し。急ぐべからず。不自由を常とおもへば不足なし。心に望み起こらば困窮したる時を思ひだすべし。堪忍は無事長久の基。怒りは敵と思へ。勝つことを知りて負くることを知らざれば害その身にいたる。おのれを責めて人を責むるな。及ばざるは過ぎたるに勝れり。」by家康2009/03/15

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