内容説明
人びとが語り、紡いできた歴史、そして、人びとが歴史とともに、歴史を糧に生きていくという行為に目を向け、学問と社会の対話を目指す「パブリック・ヒストリー」は、いま世界的な広がりを見せている学問分野である。歴史学や社会学、文化人類学のみならず、文化財レスキューや映画製作等、さまざまな歴史実践の現場より、歴史を考え、歴史を生きる営みを紹介。人間と歴史との関わりを考え、日常に活かしていくための知識と方法を伝える貴重な一冊。パブリック・ヒストリーを考えるための日本初の概説書!
目次
1 理論 Theories(パブリック・ヒストリーとはなにか?;“ありのままの事実”を支えるもの―近代日本における歴史実践の多様性;プラクティカル・パストと日本史―中世歴史実践史ノート)
2 実践 Practices(歴史家とは誰か? Who is the Historian?;協働 Collaboration;オーラル・ヒストリーとライティング・ヒストリー Oral History and Writing History;ミュージアムとアーカイブズ Museums and Archives;デジタル・パブリック・ヒストリー Digital Public History;アートと歴史映写 Art and Historiophoty)
著者等紹介
菅豊[スガユタカ]
1963年生まれ。東京大学大学院情報学環・学際情報学府、東洋文化研究所教授。専門は民俗学
北條勝貴[ホウジョウカツタカ]
1970年生まれ。上智大学文学部教授。専門は東アジア環境文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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