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この世のときを

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784590012438
  • NDC分類 949.83
  • Cコード C0097

内容説明

南カリフォルニア・ラグーナビーチでの日常と祖国スウェーデン・スモーランド地方の回想を織り交ぜながら初老の移民アルバート・カールソンの目を通し、決して安住の“我が家”を得られなかった自らの人生。そして「命とは何か」を見つめ直す現代純文学作品。

著者等紹介

ムーベリ,ヴィルヘルム[ムーベリ,ヴィルヘルム][Moberg,Vilhelm]
1898年、スウェーデンのスモーランド生まれ。貧しい屯田兵の家庭に育ち、地方新聞記者のかたわら執筆活動に取り組むようになる。自身の出自を背景にした幾多の小説を発表したのち、第二次世界大戦中の1941年にはナチスを風刺した歴史小説Rid i natt!(今宵に駒を走らせよ)で商業的成功を収める。戦後、Utvandrarna(海外移民/49年)、Invandrarna(移入民/52年)、Nybyggarna(新開拓民/56年)、Sista brevet till Sverige(スウェーデンへの最後の手紙/59年)の大河小説『移民』4部作を手がけ、スウェーデン文壇を代表する国民的作家としての地位を不動のものとした。1973年没

山下泰文[ヤマシタヤスフミ]
東海大学文学部北欧学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ごまめ

5
自分は移民として国を捨てたから帰属する場所がない、と作家は言う。彼に祖国に帰る、という選択肢はない。生まれた地でよそ者になることへの恐怖が二の足を踏ませる。移り住んだ地で老い、死んでゆくのだって恐怖だろうに、作家はそれを選ぶ。国外にいて自分の感じる疎外感は単なる事実だからだ。自分がよそ者なのは、当然だから。共感しすぎると辛い。古傷をえぐってくる本。ところどころ訳文がおかしいのがちょっと気になった。2014/09/14

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