目次
臨床心理学は何を目指している?―臨床心理学とは
臨床心理学はどのようにして生まれた?―歴史
臨床心理学のさまざまな理論は何の役に立つ?―理論
「症状をもつ」とはどういうこと?―おもな援助の対象(1)神経症・うつ病・人格障害・統合失調症
「発達障害・知的障害をもつ」とはどういうこと?―おもな援助の対象(2)発達障害・知的障害
人間の心を理解するとはどういうこと?―アセスメント
臨床心理学的援助を実践するために大事なこととは?―心理療法の実際
子どもや青年の生きている世界と、そこで生じうる心理的な問題・課題とは?―青年期までの発達
おとなとして生きることと、そこで生じうる心理的な問題・課題とは?―成人期~老年期の発達
臨床心理実践の専門家になるために必要なこととは?―専門性と訓練
幼稚園(保育所)や学校などに臨床心理の専門家がいることの意味とは?―社会のなかでの実践と連携
臨床心理学ではどんな研究が行われている?―研究
著者等紹介
伊藤良子[イトウヨシコ]
京都大学大学院教育学研究科単位取得退学。京都大学博士(教育学)。現在、京都大学大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤々桃
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心理療法におけるセオリーを様々な手法とその実録とともに紹介していて、とても分かりやすい とりわけ杉原先生の文章が良い2015/04/27
日高サン
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大学の授業にて。2014/10/10
ひつまぶし
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臨床社会学について考えていて、隣接領域にして専門職化も可能にしている心理学が「臨床」をどのように位置付け、実践しているのか探ってみようと思って読んでみた。1章からサブタイトルにもある「全体的存在としての人間を対象とする」という宣言が良かった。ここにあるのは「個別」から「普遍」へというコスモロジーの転換だ。共感を覚える一方で、集団を対象とせざるをえない社会学では問題の主体を絞り込めないため、クライアントのいないところに臨床社会学が求められる条件は成立しない。方法論的臨床社会学とでもいうものならありうるか。2023/01/17
Schwarzeon BLACKY
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意外と心理学の概要が簡素なことばでアラカルト的にまとまってる本。間違って買ったけど心理学がどんな分野かざっくり知りたい人、精神分析から臨床心理への橋渡しを読みたい人にはアリなんじゃないかなと。平易な文章なのでそれほど労せず読めるのと、もし真面目に読むなら参考文献が載っているところがこのシリーズのいいところかなと思います。2021/08/12