内容説明
日本を代表する比較宗教学者が体験した、現代の怪談。
目次
第1章 山の記憶
第2章 岩の記憶
第3章 洞窟の記憶
第4章 水の記憶
第5章 火の記憶
第6章 神社の記憶
第7章 古寺の記憶
第8章 前世の記憶
第9章 異界から来た男
著者等紹介
町田宗鳳[マチダソウホウ]
1950年京都市生まれ。14歳のおり、家出をして仏門に入る。以来20年間、京都の臨済宗大徳寺で修行。34歳のとき寺を離れ、渡米。のちハーバード大学で神学修士号およびペンシルベニア大学で哲学博士号を得る。プリンストン大学助教授、シンガポール国立大学准教授、東京外国語大学教授、広島大学大学院総合科学研究科教授を経て、広島大学名誉教授、ふじのくに地球環境史ミュージアム客員教授、都留文科大学特任教授、天台宗僧侶。研究分野は比較宗教学、比較文明論、生命倫理学。年間を通じて「ありがとう禅」「ありがとう断食セミナー」「心のケア合宿」などを主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
10
町田氏の「個人的真実」が書かれた面白い本ですが、著者自身も「フィクション」だと思って読んだ方がいいかもしれないと仰っています(笑)。異界からの声、死者の声が聞こえたという話がたくさん出てきますし、前世の話も出てきますから…(著者は平資盛の生まれ変わりだそうです)。残念ながら私にはそのような声は聞こえませんが、「異界」そのものは存在するのだろうなと考えています。ところで、著者はこれまでに何度も死にかけるほどの危難に遭遇しながら生き延びてきたので運が良かったと思っているそうですが、ものは捉えようですね(笑)2021/01/22
友川サイコー
4
思い込みの激しい著者だろうと思う。2021/01/27
田中峰和
3
山と渓谷社が出版したトンデモ本。信じる信じないは読者次第だが、よくも250頁以上も書いたものだ。オーラの泉が批判され、美輪・江原コンビもさすがにテレビで前世の話はしなくなった、出版界ではそのあたりが緩い。パワースポットとか異界探訪の言葉が読者を惹きつけるのかも知れないが、嘘はよくない。そもそも30代半ばで雲水を辞めて以降の略歴は真実なのか。なぜかショーンKを連想させるその高学歴の履歴が疑わしい。ウィキペディアでも、出典が全くないことを危惧している。神や霊界からのお告げは全てパートナーの巫女のものらしい。2018/10/10
バーベナ
2
著者の本のなかでもこの一冊はとても好き。過酷な場所なのに、ワクワクする雰囲気が感じられる写真も含めて飽きない。20年間禅寺で修行されて突然ド~ンと世界に飛び出したお坊さん。スピリチュアルに傾倒するのは幼いこと。日々の暮らしから逃避するためのものでない。と、足元を固めることの尊さをキチンと表明しているのも良いなと思う。御殿場のありがとう寺に行く前に読むと、見えない世界のガイドブックとなって凄く楽しい。たまにはそうやって違う世界と遊ぶのもいいなと思う。2022/06/30
あき
1
夏は怪談!と思って読み始めたが、怪談じゃなくてスピリチュアルの方だった。なかなかに荒唐無稽な内容で、ノストラダムスの大予言とか雑誌「ムー」とかが好きな人なら合うかも。2022/07/02