地域マーケティング論―地域経営の新地平

地域マーケティング論―地域経営の新地平

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  • サイズ A5判/ページ数 309p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784641163690
  • NDC分類 675
  • Cコード C3034

内容説明

住民のニーズに立脚し、多様な主体による問題解決手段としてのマーケティング対応を「地域マーケティング」ととらえ、その論理と体系を解明する。地域経営、地域ブランド、地域活性化といった論点を、統合的にまとめ上げる渾身作。

目次

第1部 本書の射程とマーケティング・アプローチの有効性―既存研究の現状を踏まえて(「地域経営」の定義・特性と本書の射程;既存研究の現状とマーケティング論的アプローチの有効性)
第2部 「マーケティング・ネットワークの地域“基本”モデル」(自治体マーケティングの位置づけ・転換・限界―「関係性モデル」の重要性とNPOの役割;「マーケティング・ネットワークの地域“基本”モデル」(「中山間地モデル」)―京都府旧中郡大宮町の事例を通して ほか)
第3部 「マーケティング・ネットワーク」の構造と「“包括”モデル」(自治体の位置づけと「“包括”モデル」;「“包括”モデル」の構造(1)―経済系中間組織による非営利組織のマーケティングの複数・水平・地域横断的連携 ほか)
第4部 「マーケティング・ネットワーク」の構築の手段と成果(地域通貨;地域コミュニティ協働事業推進貯金(現代版地方財政投融資制度)―公共事業実施の抜本改革 ほか)
第5部 「“包括”モデル」の可能性と地域経営の新地平(「“包括”モデル」の理論的・現実的可能性;地域経営の新地平―マクロ的枠組み再編とミクロ的基盤を踏まえて)

著者等紹介

矢吹雄平[ヤブキユウヘイ]
現職:岡山大学大学院社会文化科学研究科組織経営専攻准教授(2005年4月より)。一橋大学経済学部卒業、慶應義塾大学大学院経営管理研究科博士課程中退。郵政省貯金局計画調査課、経済企画庁調査局内国調査第一課、(株)ボストン・コンサルティング・グループ東京事務所を経て、慶應義塾大学大学院経営管理研究科へ。岡山商科大学商学部勤務の後、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

1
現代は地域経営の巧拙が市民にとって住みよさが決まってくる。地域マーケティングとは、「地域における様々な主体による各々の“顧客”の満足に対する組織的適応等の集積・競争・連携等によって、最終的には当該地域全体の価値を上げるという地域経営目標達成の方法を提示する、論理的な知識体系」(ⅱページ)である。本著全体では、脚注もしっかりしているので、かなり緻密な議論展開という印象を受けた。評者は中山間地域のマーケティングに関心がある。各種図式化も充実しており、顧客としての住民や観光客との主体間の良好な人間関係も必要か。2012/11/22

Yamamoto Kunihiro

0
著者の矢吹先生は2013年に亡くなられた。しかしこの本はマーケティングの観点から地域をどのようにマネジメントしていくかについて書かれてあり、先行研究の書物としては参考になる。手元においておきたい一冊。2017/09/24

detteyouchi

0
地域マーケティングを論じるならこの本は必読。やや込み入った部分もあるが、「地域マーケティング」「自治体マーケティング」「場所のマーケティング」や「まちづくり」「地域ブランド」「地域通貨」などを理論的に分析しながら具体例を挙げているため、この辺りの分野のわかりにくさが整理されている。2011/11/25

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