内容説明
政治と経済の関係に着目して、アジアに対する基本的な見方(第1部)と、各国・地域のすがた(第2部)を解説したテキストの新版化。全体をアップデートすると同時に、新たにベトナムを解説する章を追加した。経済発展、民主化、グローバル化に対応しようと変貌を続ける、アジアの現在のすがたを描き出す、初学者のためのアジア入門。
目次
アジアの政治経済理解の魅力
第1部 基本的な見方(工業化とグローバル化;政治体制の変動;アジアをめぐる国際関係)
第2部 アジアのすがた(韓国―財閥主導経済の誕生とその後;中国―地方政府主導型発展の光と影;台湾―中小企業王国の発展とその変貌;インドネシア―権力集中、崩壊、そして分散;フィリピン―特権をめぐる政治と経済;マレーシア―アファーマティブ・アクションと経済発展;タイ―非「国家主導型」発展モデルの挑戦;ベトナム―共産党支配体制下の市場経済化;ASEAN―イメージの曖昧な地域的国際組織;インド―貧しさと民主主義の競合)
著者等紹介
片山裕[カタヤマユタカ]
神戸大学大学院国際協力研究科教授
大西裕[オオニシユタカ]
神戸大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山のトンネル
3
欧州の政治や社会に関する基礎。尖った本を読む際にこれを押さえておくことで、プロパガンダに惑わされることなく、自分の頭で考えることができるかもしれない。2022/04/29
本命@ふまにたす
1
東アジア、東南アジア、南アジアのかなり広い地域の政治と経済を概説。それゆえ分担執筆になっており、各章はそれぞれ異なった印象を与える。2022/03/12
yh
0
集中講義で使用。日本以外の政治について学ぶのにいいきっかけをくれる本。2011/10/01
moopee
0
夏スクの復習用参考文献。各国の経済発展の特色差が面白い。だけど争乱の種は常に経済格差なんだなと。2018/09/21