内容説明
わが国の貴重な典籍・聖教はどのように伝来し、発見・調査されてきたのか。長年、文化財の調査や保存、国宝・重要文化財の指定に携わってきた著者が、これまでに発表した半井家本『医心方』、来迎院本『日本霊異記』などの古典籍や、聖語蔵『華厳経』、青蓮院吉水蔵・高野山正智院などの聖教に関する解題・解説を、余人が知り得ない逸話とともに集成。
目次
我が国の古典籍の伝来
第1 典籍の部(東大寺奴婢帳の擬古文書;半井家本『医心方』;来迎院伝来の『日本霊異記』;文化財としてみた松本市所蔵の『宋版漢書』(慶元刊本)
『中院一品記』原本の書誌的考察)
第2 聖教の部(奈良時代書写の聖語蔵『華厳経』;聖語蔵『大方広仏華厳経』(新羅写経)
青蓮院門跡吉水蔵の聖教
高野山正智院の聖教
我が国における印刷文化の発達と高野版の版本・板木 ほか)
著者等紹介
山本信吉[ヤマモトノブヨシ]
1932年、東京都に生まれる。1961年国学院大学大学院日本史学専攻博士課程単位修了。文化庁文化財保護部主任文化財調査官、美術工芸課長を経て、奈良国立博物館長等を歴任。現在、国学院大学客員教授、博士(文学・東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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