出版社内容情報
★新聞各紙で続々紹介!
神奈川新聞 2007.8.26 読書面 短評
静岡新聞 2007.8.26 店頭からお薦めの1冊
読売新聞 2007.8.5 本よみうり堂
教育新聞 2007.7.26 Books
内容説明
漢字の音訓や外国語のイメージを無理に組み合わせた“読めない”名前が増えたのはなぜか。変則的な読みの名前で日本語が変化していく可能性や、漢字と人名の歴史を探り、名づけと漢字の用い方を文化の問題として考える。
目次
変わってゆく名前―プロローグ
「名づけ」と「名前」(「名づけ」とは何か;「名づけ」の由来)
名の用語と意味(さまざまな名前;名前と日本人)
「名乗り字」「名乗り訓」とそれからの逸脱(「名乗り字」と「名乗り訓」とは;逸脱してゆく名前)
日本語と名前の行方―エピローグ
著者等紹介
佐藤稔[サトウミノル]
1946年、秋田県に生まれる。1975年、東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得。秋田大学教育文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ま
33
うーんこれは…。確かに響き&画数を重視しすぎな風潮は個人的にも嫌いでこの点は同意なのだが…でもいい名前とアカン名前って、もはや主観でしかないからなぁ。嘆きたい気持ちはよくわかるけど、こうして活字にされるとそれもちょっと違うような。日本人の名前の歴史とかも語られてはいるが、知識ある俺の意見が正しいっていうためのマウントにしか思えずちょっと入ってこなかった。もう開き直って、(この人は名前からしてちょっとあれだからつきあい方考えようかな)みたいに自動的にラベリングできて便利と思っとくのが吉なような。2022/07/11
金吾
18
名前のなりたちみたいなものが書かれております。名乗り字や、名乗り訓は知らない話でしたので興味深く読めました。2020/12/19
Riju
5
うーーん。この手の本にしては比較的読みやすい部類な気がする。ただ、歴史と絡めた名前における変遷っぽい内容なので、今のキラキラネームがどうのこうのって話はあまりなかった印象。個人的にちょっと求めていた内容と違ったかなぁ。それでも名前における歴史書としてはよく纏まってると思う。2014/11/21
amabiko
3
「名乗り」つまり実名に使える文字とその特殊な訓みがあったこと(前者が「名乗り字」、後者が「名乗り訓」)、またそのための字引(『名乗字引』や『名乗字彙』などの書物)が出版されていたことを知った。日本では中世以来、読みにくい名前はあったわけだが、なぜそれが「増えた」のか、また読みはなぜますます「逸脱」するようになったか、それは簡単にはわからないということか。2014/11/13
wang
2
ちょっと名前にまつわるバラバラな小論を集めて一冊にしたようなまとまりのなさを感じる。特に真新しい視点や論点は見当たらない。2016/01/26