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歴史文化ライブラリー
幕末日本と対外戦争の危機―下関戦争の舞台裏

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642056892
  • NDC分類 210.59
  • Cコード C0320

内容説明

攘夷運動の激化に横浜鎖港をめざした江戸幕府だったが、戦争挑発とみた欧米列強は、対日戦争の準備を開始。長州藩に始まった下関戦争は、国家間戦争に発展する危機に直面していた。欧米諸国側の史料から真相を描く。

目次

プロローグ
外圧の構造(幕末の「外圧」問題;東アジア情勢と自由貿易帝国主義)
攘夷主義と対外戦争の危機(開国・開港と攘夷主義;幕府の鎖港方針;武力衝突)
イギリスの対日戦争準備(対日戦争シミュレーションの策定;対日戦争のための情報収集)
下関戦争とその舞台裏(下関戦争への途;条約各国の思惑と対応;下関戦争と国内政局の転回)
エピローグ

著者等紹介

保谷徹[ホウヤトオル]
1956年、東京都に生まれる。1987年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、東京大学史料編纂所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

り こ む ん

14
各資料、各論文がうまくまとめられていて、日本に対してここまで?当たり前なのかもしれないけど、戦争準備と研究を行っていたのかと感じると、共に、強制的に世界に引きずりだされた、日本の政局のごたつきを外側から見るにはいい一冊かと思う。2012/12/28

月をみるもの

12
アヘン戦争/アロー戦争をやってるんだから当然といえば当然なんだけど、イギリスは薩摩・長州との局地戦ではなく、日本全体と戦争することになった場合のシミュレーションも綿密に行っていた。横浜鎖港は、天狗党の話で出て来てたんだけど、それが西洋側にとってはテロと同じくらいの「攘夷」だったってことは理解できておりませんでした。。和親のために貿易をあとまわしにしようっていう幕府側の論理は、現代から見れば十分もっともらしいんだけどねえ。。2019/12/30

MUNEKAZ

7
幕末の国内情勢だけを見ていると、幕府の「横浜鎖港」で攘夷派を宥めようとする方針は賢明に思えるのだが、列強からすれば一方的な条約破棄であり、日本側に都合よく解釈はしてくれない。駐日英国公使オールコックの暴走にナポレオン3世治下で親英路線真っ只中のフランスと南北戦争中で何としても英国の支持が欲しいアメリカ、そして自国の面子にこだわるオランダが乗っかって軍事行動までエスカレートする様子が描かれている。結果として幕府の避戦方針は全面戦争を回避したのだが、かなりの綱渡りであったことがわかる。2018/02/07

flat

3
先ず幕末当時の英米は日本をここまで研究していたのかという点に驚かされる。その中には当然の如く日本を武力制圧する計画も含まれる。日本にとって幸運なのは兵力を輸送するコストと勝利した後に取れるであろう賠償金とが見合わない公算が高かった事であろうか。そういった点でやはり島国は恵まれている。2018/08/04

アメヲトコ

2
単純な善玉悪玉論に陥ることなく各国・各勢力の論理が緻密に分析されていて非常に面白かった。2012/02/05

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