内容説明
本書は、紫式部の家集『紫式部集』の中の、いくつかの和歌、詞書、左注について、従来とは異なった解釈を提示しようとするものである。
目次
巻頭二首の詠作事情
求婚者たちへの返歌―二十九・三十・三十一番歌をめぐって
「西の海の人」からの返歌―十五番歌からの五首をめぐって
紫式部の越前往還―二十~二十四、八十~八十二番歌をめぐって
「ふみを散らす」ということ―三十二番歌詞書を糸口として
紫式部夫妻の新婚贈答歌―八十三・八十四番歌をめぐって
ことわりや君が心の闇なれば―四十五番歌の解釈について
喪中求婚者説の否定―四十九番歌は夫宣孝の作
『紫式部集』自撰説を疑う
『紫式部集』に見る紫式部の前半生
『紫式部集』の生成
著者等紹介
徳原茂実[トクハラシゲミ]
昭和26年大阪市生まれ。昭和57年神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。学術博士。現在、武庫川女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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