内容説明
教室、そして劇場へ。いまシェイクスピアを学ぶ意味とは?「わたしたち」と「彼」とを結ぶ演劇的知を、実践の現場で探る。
目次
シェイクスピアの詩的言語―いくつかの定義と例示をめぐって
1 “O,what learning is!”―教室のシェイクスピア(歴史劇の可能性を求めて―『ヘンリー六世』第二部における庶民について;今日からクラスを始めます―『夏の夜の夢』の一年;『夏の夜の夢』における劇中劇を考える;『ロミオとジュリエット』を教える;映像資料とリアクションペーパーを用いた講義展開の可能性―『オセロー』のデズデモーナ殺害場面をめぐって)
幕間「狂気の沙汰なれど、筋は通っておった」―ウィリアム・シェイクスピアとの初めての出会い
2 “The play’s the thing”―出会いのシェイクスピア(ヴェローナの壁の外へ―教育プログラムとしての『ロミオとジュリエット』公演ツアー;『十二夜』への招待シェイクスピア劇に親しむきっかけは教員のすすめ―成蹊大学におけるケンブリッジ大生ゲスト授業アンケート)