観光と文化―旅の民族誌

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  • サイズ A5判/ページ数 394p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784762016943
  • NDC分類 689
  • Cコード C3025

目次

序論 語り紡がれる旅の話
第1部 物語を語る権利(芝生の上のマーサイ―東アフリカにおける観光リアリズム;マーサイとライオン・キング―アフリカ観光におけるオーセンティシティ、ナショナリズム、グローバリゼーション;奴隷制と黒人ディアスポラの帰還―ガーナにおける観光)
第2部 競合する物語(せめぎ合う場所としてのリンカーンのニュー・セイラム;オーセンティックな複製としてのエイブラハム・リンカーン―ポストモダニズム批判;対話的な物語とマサダの逆説)
第3部 フィールドからの語り(バリという境界域;タマン・ミニ―インドネシア民族テーマパークの自己構成;再統合―スマトラ再訪、1957年と1997年)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SQT

5
超超良書。人類学者である著者がケニアやインドネシアをフィールドに文化を描き出すのだが、その文化は(有名だけど)バリの例だと、観光客用に創り出されたものがバリの人々にとっても自身のものだという認識を持って定着していたり、それでも観光客はその「創り出された」ということがうまく隠蔽されていればいい(だから暴露されたとしてもそれを楽しめる)と考えており、ケニアの例では(ここでは暗にだが)そういった観光客の姿勢が、マサイ族の人々の、パフォーマンスをすることでお金をもらえれば自身の伝統的な生活も維持できる、という戦略2017/05/21

ポカホンタス

3
本屋でこの本と出会ったのが、ツーリズムの世界をのぞきこみきっかけになった。人類学者の視点からのエスノグラフィー的観光論。自身がガイドとして働いた経験談が面白い。先行研究の紹介・批判があり、参考になった。しかしすべてを物語(ナラティヴ)として根拠づけようとする姿勢にはあまり新鮮味を感じなかった。2015/01/30

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