洲之内徹が盗んでも自分のものにしたかった絵

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  • サイズ A5判/ページ数 317p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784763007322
  • NDC分類 720.4
  • Cコード C0071

内容説明

靉光、海老原喜之助、松本竣介、長谷川利行、中村彝、萬鉄五郎、佐藤哲三、松田正平をはじめ、著者が愛した有名無名90作家の146点と名随筆「きまぐれ美術館」の魂の言葉。没後20年記念刊行。

目次

コレクションでないコレクション
こんにちは「気まぐれ美術館」
洲之内徹が盗んでも自分のものにしたかった絵
没頭と放心

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さよならキダ・タロー・寺

50
近頃高評に惹かれて読み始めた洲之内徹の本。すっかり好きになっている。この本は洲之内徹の『絵のなかの散歩』や『気まぐれ美術館』シリーズで紹介された洲之内コレクションに、著作からの言葉を抜粋した絵画鑑賞名言集といった感じの本。洲之内さんの著作は絶版が多いので、これでそのエッセンスを感じて欲しい。著作に図版が収録されていてもモノクロだったりする絵がカラーで掲載されており、イマイチ解らなかった良さに気付かされたりする。表紙のこの可愛い猫の絵は、ヒゲが左側にしか生えていない。それは何故か?。楽しい理由があるのだ。2018/11/12

yyrn

20
宮城県美術館が長期休館となるため観に行ってきた際に、洲之内徹というコレクターを知り(遺品のコレクションは当美術館に寄贈)書名に釣られて読んでみた本。しかし、この人が是非とも手に入れたいと強く望んだ作品群の中で私も好きになったのは表紙に使われた長谷川潾二郎の「猫」ほか2、3点ほどで、世代の違いを強く感じることになった。絵に何を求めるか?洲之内徹による思いが一点ごとにていねいに記されているが、その理由がなんとなく重い。そう考えると世代を越え、年代を越えて愛されている印象派は、庶民による庶民のための絵なんだなw2023/06/19

あこ

15
なんだろう…その道を知り尽くした人が語る言葉に触れることはすごいご馳走をいただいた気分になる。本書を読んでいて『絵本の力』で語るわが国における絵本づくりの先駆者である松井直さんと重なった。作家を含めて絵を愛した人だと感じた。「眼を鍛えるとはどうすることか。私の場合、それは、眼を頭から切り離すことだと思う。」「絵があって、言う言葉もなく見入っているときに絵は絵なのだ。〜何か気の利いたひと言も言わなければならないものと考えて絵を見る、そういう現代の習性は不幸だ。」と言う。☆なんとしても譲れないおヒゲ。2018/12/24

べりょうすか

10
この人のことはよく知らなかった。この間岡崎で長谷川りん二朗展を見たらこの本の表紙の猫の絵を見たくなってきた。この絵、宮城にあるのかー。遠いけど見に行きたいな。中の文も面白かった。この作者の絵に限らず物事を見抜く力がすごいな。知らない画家の作品で本物見てみたいのもたくさん図版が出ていて見応えありました。2017/02/12

浮舟りつ

3
洲之内徹のコレクションは、どれも個性的で魅力がある。 既存の評価にとらわれず、真摯に絵と画家に向き合おうとする姿がいい。

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