内容説明
論文の枠から解き放たれ、博物館というハコからも飛び出して。街やフィールドに出ての展示、映像作品の製作、調査地の人々を招待しての民族芸能の公演…。そこには、調査する人とされる人、研究者と各分野の専門家、異境の人々と故郷の人々など、人と人がつながりあう未知のフィールドが広がっていた。
目次
第1章 序―展示する人類学
第2章 地域資源をめぐる対話―タナ・トラジャにおける“ジュズダマ研究スタジオ”展
第3章 動物遺骸をめぐる対話―大阪市立自然史博物館における“ホネホネサミット”
第4章 展示品をめぐる対話―北海道と東京における“北米先住民ヤキの世界”展
第5章 博物館をめぐる対話―国立民族学博物館における“ホピの踊りと音楽”公演
第6章 音声資料をめぐる対話―母国における“ダンス”展にむけて
第7章 映像作品をめぐる対話―北海道における“アイヌと境界”展
第8章 写真資料をめぐる対話―母国と調査地シベリアにおける“トナカイ遊牧民”展
著者等紹介
高倉浩樹[タカクラヒロキ]
東北大学東北アジア研究センター教授、仕事領域は社会人類学、ロシア・シベリア研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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