内容説明
室町の乱世に、文学はどう向き合ったか。お伽草子『鴉鷺』『筆結』『猿の草子』や古俳諧『和漢狂句』『犬筑波集』などを読み解き、笑いにカムフラージュされた、室町の「知」の特異性と多様性を探る。
目次
第1章 鴉鷺合戦物語(『鴉鷺合戦物語』の世界―諷刺と諧謔の文学;『鴉鷺合戦物語』―悪鳥編 ほか)
第2章 室町物語(『筆結の物語』―室町武人の知識とユーモア;『猿の草子』―日吉信仰と武家故実 ほか)
第3章 連歌(戦国の武士と連歌点描)
第4章 古俳諧(連歌から俳諧へ―笑いの系譜;文明十八年『和漢狂句』全句注解の試み ほか)
翻刻(筆結の物語;紹巴評、楚仙独吟俳諧百韻 ほか)
著者等紹介
沢井耐三[サワイタイゾウ]
愛知大学文学部教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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