目次
文学史上の『堤中納言物語』
六条斎院〓(ばい)子内親王家「物語合」の復原―『後拾遺和歌集』の詞書の再検討を通して
『花桜折る少将』の切り詰められた世界―終末部における中将の乳母登場の意義など
『虫めづる姫君』を読む―冒頭部の解釈をめぐって
『ほどほどの懸想』覚書―“三”という数字への“こだわり”をめぐって
『逢坂越えぬ権中納言』を読む
『貝合』を読む―正しい読解のための六つの問題点
『思はぬ方に泊まりする少将』を読む―「宇治十帖」を起点に
『はいずみ』を読む―「我身かく」歌の解釈と「口おほひ」する女の系譜
『堤中納言物語』―研究の現在と展望
著者等紹介
横溝博[ヨコミゾヒロシ]
東北大学准教授。主要著書・論文「按察家の人々―『海人の刈藻』を中心として―」(『源氏以後の物語を考える―継承の構図』武蔵野書院・2012年5月)、「『夜の寝覚』の引歌表現「思ふものの心地」をめぐって―『源氏物語』葵巻の六条御息所との関わりから―」(『知の挑発 平安後期 頼通文化世界を考える―成熟の行方』武蔵野書院・2016年7月)
久下裕利[クゲヒロトシ]
昭和女子大学教授。主要著書・論文「大望祈願の物語―石山詣から初瀬詣へ―」(『知の遺産―更級日記の新世界』武蔵野書院・2016年10月)、「大納言道綱女豊子について―『紫式部日記』成立裏面史―」(昭和女子大学「学苑」915号・2017年1月)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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