本の顔―本をつくるときに装丁家が考えること

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  • サイズ A5判/ページ数 141p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784875863786
  • NDC分類 022.57
  • Cコード C0070

内容説明

「人と人とのコミュニケーションが装丁をつくる」それを30年間、第一線で実践してきた坂川栄治と坂川事務所による、装丁の教科書。今までに手掛けた数千冊の中から約180冊を厳選し、1冊の装丁ができるまでを図解した、坂川事務所の集大成ともいえる内容です。

目次

1 装丁の依頼
2 文字で装う
3 イラストで装う
4 色で装う
5 写真で装う
6 絵本を装う
7 紙と印刷

著者等紹介

坂川栄治[サカガワエイジ]
1952年北海道生まれ。装丁家、文章家、写真家。1987年坂川事務所設立。1993年講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

emi

48
その人は、直接絵を描くのでも、直接写真を撮るのでもない。けれど、その本を読もうとするあなたに、その本の世界を伝えている。装丁家・坂川栄治さんによる、装丁の教科書的一冊。30年以上第一線で活躍し装丁した数千冊の中から厳選180冊を例に詳細な図解が満載。もちろん表紙は重要ですが、私は紙やフォントや文字組み、花ぎれや扉を眺めることが多く、こういった事を決めるのも装丁のひとつで楽しい。私も著者と知らずに好きな装丁だなと思った本が何冊も。素材を組み合わせて編集する。その面白さと奥深さに益々夢中になりそうです。2016/02/13

WATA

33
本の装丁(そうてい)デザインの本。装丁とは本の表紙やオビなど「本の顔」となる部分のこと。デザインパターン集としてパラパラと眺めるだけでも楽しめるけれど、私は装丁の説明の文章のほうにより強く惹かれた。「編集者の中にあるイメージを引き出すようにする」「色の組合せを集めるために、道端にあったチョコのパッケージを持ち帰った」など、ところどころに挟まれるエピソードから、著者の仕事に対する真面目な姿勢が伝わってきた。2014/02/14

booklight

31
装丁家というのは、意外に中身にクール。ビジネスでデザインをやっているので、内容は編集者に聞くぐらいで、いくつか案を仕上げる。もうちょっと熱くてもいいような、このぐらいじゃないと客観的になれないような。でもデザイナーって、基本、ストーリーにあまり興味がないことが多い。ビジュアルが主体。人間が違うんだな。分業ってことでいいのか。結構村上春樹の装丁もやっていて、『スプートニク』や『Catcher』や『極北』の装丁は好きかも。『わたしを離さないで』もやっていた。これもいい。カセットテープはイラストなんだ、と驚く。2022/09/04

21
☆☆☆☆ 装丁家という職業を知ったのは、実は最近になってからだ。著者で装丁家の坂川さんは、本の中身を読まずに編集者との会話と本のタイトルからイメージを固めるというからすごい。書体が違ったり、イラストか写真かで、手に取る人に与える印象が全く異なるということが採用案と不採用案を比べて見るとよく分かった。書籍の色は読者の年齢層や性別によって変え、海外文学の装丁は日本人の感性に合わせて変える。単行本のカバーに写真が使われるようになったのは20年ほど前からと歴史が浅いなど、へぇーな話が盛りだくさんでした。2016/01/31

しょうご

15
本の表紙を見て本を買うことが多くなってきたので、どのように作られるのか知りたくて読んでみました。2017/11/24

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