内容説明
日琉交易を日宋貿易の分流としてとらえ琉球を東アジア史の大きな流れの中に位置づける。喜界島城久遺跡をはじめカムィヤキ・ヤコウガイ・石鍋・中国製陶磁など今まさに「発見の時代」を迎えている琉球弧の考古学の現場からの報告。
目次
日宋貿易と日琉交易
日宋交易の道―小値賀・博多・宗像
琉球列島出土の滑石製石鍋とその意議
万之瀬川流域の遺跡―遺物からみる交易の可能性
南島交易とヤブサ―不知火海沿岸を中心に
城久遺跡群とキカイガシマ―琉球弧と喜界島勢力圏
海の古奄美―東アジア海域の十五世紀を読む
境界域の奄美―赤木名城と倉木崎海底遺跡
ヤコウガイ交易―琉球弧と古代国家
徳之島カムィヤキ陶器窯跡―窯跡発見とその後の調査成果
グスク時代の幕開け―文物と農耕をめぐって
沖縄の玉とその交易
南島歌謡にみる交易
陶磁交易と宮古
八重山諸島の交易