内容説明
沖縄には本当に日本の「古代」が残っているのだろうか。考古遺物・オモロ・琉球方言・神話・DNAなど多角的なアプローチで沖縄文化の出自を探りグスク時代開始期(十二世紀頃)の日本文化南漸を提起する。
目次
グスク時代に何が起こったか―序にかえて(グスク時代開始期に何が起こったか;『おもろさうし』の言葉と編纂の問題 ほか)
1 土器動態から考える「日本文化の南漸」(琉球弧の考古学的時代区分;琉球弧の各島嶼における土器動態 ほか)
2 『おもろさうし』の言語年代―オモロ語はどこまで遡れるか(オモロ語と大和古語;『おもろさうし』の「対語」と大和における「文選読み」 ほか)
3 琉球方言p音は文献以前の姿か(日本語史のハ行子音;琉球方言のハ行p音の研究 ほか)
4 グスク時代以前の琉球の在地集団―言語・神話・DNA(日本人のDNAハプログループ;南からのヒト集団 ほか)
著者等紹介
高梨修[タカナシオサム]
1960年生。奄美市立奄美博物館学芸員。日本考古学
阿部美菜子[アベミナコ]
1979年生。法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻博士後期課程、法政大学沖縄文化研究所奨励研究員。日本語学
中本謙[ナカモトケン]
1970年生。琉球大学教育学部准教授。日本語学
吉成直樹[ヨシナリナオキ]
1955年生。法政大学沖縄文化研究所教授。地理学、民族学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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