教育の本質とは何か~先人に学ぶ「教えと学び」~
広岡 義之 著
著者紹介
内容
目次
はじめに 序論 「教育の花」としての学級担任教師――道徳教育を一例として 第1章 教育の理念――教育の本質と可能性 1 教育の理念――プラトンの「洞窟の譬喩」 2 教育の本質 3 教育の可能性 第2章 教育の原理と目的 1 乳幼児教育の原理 2 「保育」の目的 第3章 教育に関する思想と歴史の変遷 ――古代ギリシア時代から17世紀バロック時代まで 1 古代ギリシア時代の人間観と教育思想 2 古代ローマ時代の人間観と教育思想 3 中世のキリスト教と教育思想 4 ルネサンス・宗教改革の人間観と教育思想 5 17世紀バロックの精神と代表的教育者コメニウス 第4章 クラスの子どもたちを「授業の主体」に ――林竹二の教育思想と教育実践 1 林竹二の生涯と活動 2 林竹二の実存的「出会い」の授業論 3 林竹二の実践的授業論 4 林竹二における「授業」の本質論 5 林竹二と斉藤喜博 6 林竹二の教育思想――まとめに代えて 第5章 伝統的な教育学と実存的教育との統合の可能性 1 二つの伝統的な教育学の流れ 2 伝統的教育学と実存的教育学を架橋しようとするボルノー 3 実存哲学的教育学の具体例 第6章 「我と汝」の教育論――ブーバーによる「世界との関わりの在り方」 1 〈我-それ〉という根源語 2 〈我-汝〉という根源語 3 根源語としての〈我-汝〉関係と〈我-それ〉関係 4 〈我-汝〉関係における「出会い」の諸特徴 5 実存的「交わり」の三形態における〈我-汝〉関係の特質 6 教育哲学的な結論 第7章 教師にとって信頼とは何か 1 信頼と感謝と愛情の「雰囲気」 2 教育者の子どもに対する信頼 3 子どもからの展望 第8章 それでも人生にイエスと言う――フランクルの人間形成論 1 人間を超えた世界存在の意味について 2 生きている世界に意味はあるのかないのか 3 意味を探し求める存在としての人間 4 「人生の意味」について悩むということ 5 未来に向かって生きることのできる人 第9章 「苦悩」と「意味への意志」の教育学的意義 1 「苦悩」することの教育学的意味 2 意味への意志 第10章 ボルノーにおける言語教育の意義と課題 1 言葉による人間の自己生成 2 文学を援用した言語教育論 第11章 教育における真理論の教育学的意義 1 「法則定立的」な科学と「個性記述的」な科学における真理観の特徴 2 精神科学における実存的な真理概念 第12章 家庭教育の教育学的意義と課題 1 家庭教育の人間学的考察 2 ランゲフェルトの「子どもの人間学」 3 家庭教育と子ども 4 「私的領域」と「公共的領域」が同等に考慮されることの重要性 第13章 臨床教育学的「我と汝の対話」の可能性 1 はじめに――「言葉の教育の回復」試論 2 フランクルの「我と汝の対話」理解 3 ボルノーの「言語教育論」 4 林竹二の「深さのある授業」について 第14章 「ケアリング」とは何か――ミルトン・メイヤロフの『ケアの本質』を中心に 1 はじめに 2 メイヤロフ著『ケアの本質』の特徴(その一) 3 『ケアの本質』の特徴(その二)――フランクルと森有正を比較しつつ 4 ケアの主要な特質 5 人をケアすることの特殊な側面(その一) 6 人をケアすることの特殊な側面(その二) 7 ケアによって規定される生の重要な特徴 第15章 「経験」のなかの私、「体験」に先行する私――森有正の「経験」概念 1 『経験と思想』における「経験」概念と「体験」概念 2 森有正の「経験」概念とボルノーの「経験」概念の比較 3 森有正の「人称論」的視点からの人間理解 4 森有正における「躾」の捉え方 5 日本語における「命題」と「現実嵌入」 6 「経験」の教育学的意義と課題 索 引
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