「クラウゼヴィッツ『戦争論』の最終章とみなされるに相応しい一冊」(マイケル・ハワード)。戦争の意味を根本から再考するために。

アーレントの多面性と格闘した刺激的論考

戦争はすべて政治的理由で開始され、それに左右され、それによって終結する。戦争という最悪の状況で最高司令官となったリンカーン、クレマンソー、チャーチル、ベングリオ ...

4名の第一世代の編集同人に加え今後の日本政治研究・政治分析を担う第一線の若手研究者28人が語る研究の軌跡とその展望。各分野におけるアプローチの多面的な百家争鳴

岡鹿之助、瀧口修造らとの敗戦後間もない頃からの交流、そして冷戦崩壊を挟む激動の欧州で、美術を介して接した人々とまちの姿。廃刊寸前だった『太陽』を復活させた編集長 ...

4 戦争と政治の関係『戦争論』の第一章の重要な著述のひとつに、戦争と政治の関係を簡潔に述べた次の一文がある。戦争とは他の手段をもてする政治の継続にほかならない」この一文こそ、それまでの軍師が述べた戦争論とは明らかに異なる、クラウゼヴツ独特 ...

... 戦争と政治は、国民の生存に奉仕するだけでなく、戦争こそは民族の生存意思の最高の表現である」と結論付けた(前掲『現代戦略思想の系譜』四八○頁)。その一方で、『戦争論』は、次のように述べている。「戦争は、常に政治的な事情から発生し、政治的な ...

... 戦争と政治の関係を詳細に論じ、攻撃と防製の在り方、戦略と戦術の実際を論じながらも、戦争の「正・邪」については一言も触れていない。彼は、戦争は正しい行為でもなければ不正な行為でもなく「敵を強制してわれわれの意志を遂行させるために用いられる ...