風卷景次郎, 井本農一. 日本文學の美的理念美的理念ということ美的理念という用語は、かなり目あたらしいものと思われるが、その意味は要するに、人間生活によりどころとされる原理的な観念すなわち理念のうち、美という側面においてとらえられた基本的 ...

... 美のみならず、生活理想をあらわすものであり、この点、「粋」や「通」も、共通するところがありながら、「文学評論史」においては、文芸美をあらわすことばとして十分な関心をもつていないというような考察もある。しかし、日本文芸の美的理念を簡単に、日本 ...

... 美的本質(日本文芸研究昭二六・一二)短歌の形態美(短歌研究昭二二・一〇)久松潜一前田妙子斉藤清衛俳諧美の生成(文学 ... (文学・語学昭三二・六)清純美論(解釈と鑑賞昭一五 ... 理念「詩品」を中心として― (日本文芸研究昭二六・一二)研究の対象と方法美的理念 ...

... 文学の本質にもふれることになる。比較文学ただ比較文学的研究また戦後の文学研究の ... 日本文学に欧米文学が如何に影響したかは大きな比較文学的研究の課題であった ... 美的理念が自覚され、すぐれた文学芸術が創造されるには如何なる過程をたどうかは ...

... 美的理念を表す語になると種々の意味が加へられて来た。唐駱賓王の螢火賦に見える「委生命兮幽玄、任物理兮推遷」といふ旬から推測される生命の深さ、永遠的なものをさしてゐることは後にまで見られるが、それが美的理念となって来ると、種々の美をつつ ...

... 日本文学の美的理念の一つじゃな。「みやび」は『宮ぶ』から出た言葉で、宮廷風であることが本来の意味で、それが美意識の次元まで高められたものじゃ。 245 雅というのは優雅と捉えられる。洗練.

... 日本文学史となるが,そのばあい古代文学・中世文学*・近世文学*・近代文学*などと時代的にくぎってその特質をつかむのがふつうである。またそうした史的考察とは角度を別にして、日本文学の全般的な独自性を考えようとするばあい、以下のべるように美的理念 ...

... 文學、歌、歌論もあはれといふペーソスを中心にして展開されてゐることは、多くの人のいふところである。私はここで本居宣長のもののあはれ論を紹介しながら、自分の考へを書きとめておきたい。河出書房の『日本 ... 美的理念』の名のもとに、まこと、みやび、 ...