出版社内容情報
理工系学生にとって,数学は必要不可欠な道具だが,どうも自信がもてない,と感じている学生が多い.このシリーズは,執筆者自身が学生時代に経験した数学の「難所」をいくつか選びだし,それらの攻略法を解説する.
内容説明
線形代数の急所とその克服の仕方をずばり解説する。まず連立方程式を通して行列や行列式が何かを理解させる。さらにランクの意味や線形変換の役割、行列の対角化や固有値の計算手法など、要所攻略のコツが身につく。
目次
1 ガウスの消去法はオールマイティー
2 行列式の出どころ
3 逆行列は逆数の行列版
4 ベクトル空間に慣れよう
5 線形変換とその役割
6 ランクの定義はどれでも同じ
7 線形代数の基本定理とは
8 固有値の意味をつかむ
9 行列を対角化する
10 ジョルダン標準形は最後の切札
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減
5
復習のために。数ヶ月前から少しずつ読んでいた本。▼このシリーズは、数学的厳密性はあまり気にせず、定理の証明も追求しないスタイルのようだ。▼要点を10ほどのトピックに分けて、実例を交えて分かりやすく解説してくれているので、復習に最適だった。2020/07/04
たくち
2
Imは値域、Kerは零点、固有値は比例定数のベクトル版など、“雰囲気”を伝えるための工夫がみられた。2015/04/23
金糸雀
2
ボス「これひどいねwwwwwwwww(プークスクス」 精神的ダメージを受けた2012/04/07
kinoko
1
ふと興味が出て読み始めた。大学の頃に比べると大分理解できた。書いてあることは納得できるけど、もう少し実際の現象を理解する中での使い方も知りたいと思ったし、そうしないと本当の意味でモノにできないと思った。 この本はとても読みやすいので手元に置いておくと、今後線形代数を使う機会があれば便利だと思った。2022/08/17
鍵
1
ざっくり読んだけど良い本だった。線形代数の教科書を補足するために読むというのが本書の使い方になると想定される。純粋に定義、定理、証明という流れで話が進む教科書と比較して、本書は工学者の視点から重要なポイントのみを解説している。2017/04/18