出版社内容情報
古代オリエント芸術が永遠性を志向したのに対し,古代ギリシアでは人間のはかなさを認識し,人体の有機的表現が重視された.ヴィーナスは芸術を司る美神となり,彫刻や絵画は地域や時代の流れの中で様式的に発展する.
内容説明
古代エジプト・西アジアでは神々や帝王の威厳の永遠性を表現するために芸術があったのに対し、古代ギリシアでは人間の生の移ろいやすさを認識して、人体を有機的に表現することを重視した。海の泡から生まれたヴィーナスが、芸術を司る美神とされ、彫刻や絵画などの造形は地域や時代の流れの中で様式的な発展をとげていく。
目次
『くちばし型の壷』(ギリシア、クレタ島)
『ヴァフィオの杯』(ギリシア、ペロポネソス半島)
『幾何学文の壷』(ギリシア、アテネ)
『オセールの婦人像』(ギリシア、クレタ島)
『ペプロスを着た少女』(ギリシア、アテネ)
『将棋をさすアキレウス』エクセキアス
『ボール投げをする青年たち』(ギリシア、アテネ)
『家族の出会い』(イタリア、タルクィニア)
『夫婦の像』(イタリア、チェルヴェテリ)
『弓を引くヘラクレス』(ギリシア、アイギナ島)〔ほか〕