岩波講座 東南アジア史〈6〉植民地経済の繁栄と凋落

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 341p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000110662
  • NDC分類 223
  • Cコード C3322

出版社内容情報

欧米の植民地学や日本の南方史研究の蓄積のうえに第2次大戦後新たに出発した東南アジアの歴史研究は,この四半世紀の間にアカデミズムとして確固たる地歩をしめた.本講座は,地域と時代を網羅した東南アジア史の全体像を求めて日本の学界がたどりついた地平を,歴史あるいは東南アジアに関心をもつすべての人に語りかけるものである.

内容説明

一九世紀半ばから一九一〇年代までに、タイを除く東南アジアの全域が英、蘭、仏、米の欧米四国が支配する「後期植民地国家」の領土へと分割され、一九二〇年代には一次産品輸出を基軸とする植民地型経済が絶頂の繁栄を迎えた。だが一九三〇年代の不況下でその動揺が始まる。この歴史過程の総体を地域別、主題別に検討する。

目次

1 プランテーション型産業の展開(植民地期インドネシアのプランテーション;マラヤ―スズとゴム;フィリピン―マニラ麻と砂糖;タイ砂糖産業)
2 稲作経済の変容(ビルマにおける米輸出経済の発展;戦前期タイ米経済の発展;インドシナ;インドネシアにおける稲作経済の変容)
3 世界経済のなかの東南アジア(国際分業と東南アジア植民地経済;フィリピンとアジア間貿易;農村社会の再編;東南アジアと日本)

著者等紹介

加納啓良[カノウヒロヨシ]
1948年生。東京大学東洋文化研究所教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品