出版社内容情報
火と土が出会い,焼き物ができる.中国の陶工はその素朴な技術を何千年もかけて磨き上げ,傑出した作品を数多く産み出した.それらはまた中国の特産品として世界中に交易され,各地の港跡に散らばる破片から「海のシルクロード」が浮かび上がる.景徳鎮を中心に伝統の中国陶磁に秘められたドラマを描き,焼き物文化の世界史的意味を説く.
内容説明
火と土が出会い、焼き物ができる。中国の陶工はその素朴な技術を何千年もかけて磨き上げ、傑出した作品を数多く産み出した。それらはまた中国の特産品として世界中に交易され、各地の港跡に散らばる破片は「海のシルクロード」を浮かび上がらせた。景徳鎮を中心に伝統の中国陶磁に秘められたドラマを描き、焼き物文化の世界史的意味を考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wei xian tiang
3
中国磁器を中心に、焼成技術の進化と東西交渉を大変面白く描き出した手頃な一冊。一方、何千年の歴史を持つ粗製土器がプラスチック容器の登場で急速に駆逐されつつあることへの危機感。自分がインドに行った十年前はチャイを飲み終わったらパキャッと割る素焼きの器はまだあったが、今はどうなのだろう。2017/04/16
takao
2
ふむ2024/02/02
Mana
2
映画「陶王子」が良かったら読んでみたけど、あくまで映画の映像が素敵だっただけで私自身はやきものの工程には興味がないんだなと再認識。(完成品には興味がある)土とか焼き温度とか釉薬とか、読んでて頭の中に浸透しない。中国の陶磁器の海外貿易だとか、中東ヨーロッパへの輸出が盛んな元代に彩色が流行したとか、有名な窯地の歴史とか、そっちの話は面白かった。2021/02/25
おらひらお
2
1989年初版。東西の焼き物を概観した読み物的一冊です。これはこれで面白いです。2020/03/30
丰
0
Y-112000/08/26
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