朝日選書<br> 新版 霊柩車の誕生 (新版)

朝日選書
新版 霊柩車の誕生 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 194p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784022595027
  • NDC分類 385.6
  • Cコード C0336

内容説明

あの霊柩車の発祥を日本の葬送の変遷の中で解明しつつ、近代都市民俗を浮き彫りにする、文化人類学の新たな一ページ。

目次

1 キッチュの意匠
2 明治時代の葬送
3 霊柩車の誕生
4 霊柩車についての断章

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スノーマン

20
本の雑誌の記事にこの本が出ていて興味が沸いた。私が読んだのは1984年発行の方。明治以降の、霊柩車そして葬儀関係について知らなかったことばかり。維新を機に、現代化する生活に合わせて葬儀も時間と経費的に変様。その究極が霊柩車。そういえば父が亡くなった時に高校生だった私は乗ったんやけど、無知だから、救急車的な感じでお棺と乗り込むつもりで、でも本部的な場所?には亡くなった人しか乗れないから、悲しみの中にも、あれ?私、普通の席やん!って思った。あの頃はもっとキンピカなイメージやったけど、最近見ない派手な霊柩車。2021/10/21

シルク

13
街中で時折、霊柩車に出くわす。ギクッとする。そう、「ギクッと」する。目を逸らす。視界からそれが消えても、胸はまだ微かにギクギク、ドキドキしている。「あるものをかくす。それも、ひそかにではなく、大っぴらにかくし、それがかくされていることを、あからさまに明示する。そうなれば、かくされたものは秘密めいた雰囲気をもつようになるだろう。」(p.186)……あの、人目を引くというか、ゴテゴテとして、一目でその中に御遺体が存在するのだと見る者に察知させる霊柩車ってもの。……一体いつからアレなんだ? を追求した本。2018/09/12

さまい

9
霊柩車と言われてまずイメージするのは後部に寺社建築のようなものを積んだ豪華な車だ。しかし、実際には霊柩車が使用されるようになった目的としてそれ以前に行われていた葬列を廃止し車を使用することで葬儀のコスト削減や時間圧縮の目的があり、豪華とは正反対の立場にあるものだった。80年代に書かれた古い本なので最近の事情には触れられていないが、宮型霊柩車をあまり見かけなくなったのは、霊柩車がバス型や寝台型にシフトしているからだろうか?2021/06/20

にせとら

7
久々に読んでいて興奮を覚えた。葬送風俗の延長にある霊柩車というものの歴史、造詣、どれをとっても面白い。 こういった、近代以降の民俗を研究しているのが大抵の場合民俗学者ではなく他分野で活躍されている方というのが 柳田以降の日本民俗学の有り様を示しているようで残念だが。まぁそれは本書とは関係ないことか。2014/08/12

なつみかん

5
前から興味のあった葬儀の形を霊柩車をからめたところで明治から現代への変遷を駆け足で追いかけてみた。ふぅ〜むそうだったか!そして、この先にどう変わってゆくのかは、我が身で実践することになるのかな?;^_^A2016/07/23

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