朝日選書<br> 新版 東方の夢―ボナパルト、エジプトへ征く (新版)

朝日選書
新版 東方の夢―ボナパルト、エジプトへ征く (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784022595577
  • NDC分類 235.06
  • Cコード C0322

内容説明

政権への野望を燃やす29歳の将軍ナポレオンを、遠いエジプトの地へ進攻させたものは何か?この一大遠征の発端から終末までを克明に描くノンフィクション、待望の決定版。

目次

序章 青年将軍
第1章 エジプトの誘惑
第2章 北西の風
第3章 地中海の真珠
第4章 火の父
第5章 ナイルの岸辺
第6章 破滅の海
第7章 イスラームの友
第8章 エジプト学士院
第9章 暴徒と美女
第10章 ファラオの国
第11章 地獄の聖地
第12章 十字軍の古城
第13章 作られた勝利
第14章 報復
第15章 故国が呼ぶ
終章 余震

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さきん

20
ナポレオン戦争のエジプト遠征に焦点をあてる。ナポレオンが29歳、幕僚が20代から30代と若い。ペストと水不足と反乱と物資不足と続き、さらにナポレオン自身の東方遠征の野望も加わる。いくら士気が高い組織とは言え、ついていくのが大変だと思った。2017/09/22

印度 洋一郎

4
ナポレオンが行ったエジプト遠征についてまとめている。当時の西欧人にとって、憧れの東方だったエジプトも当時はバルカン半島の奴隷出身者の軍閥であるマムルークや外来のアラブ人に支配され、衰退していた。ナポレオンは三万人を超える大軍と「東方の文明化」というスローガンと共に侵攻。緒戦は兵器や戦術の優位性から連戦連勝だが、やがて宿敵イギリスの介入で消耗戦に陥り、ナポレオンは本国の政局の紛糾を口実にして強引に帰国する。遠征は失敗だったと思うが、そこから自分に優位な状況を作り出す強運さがナポレオンなのだろうか。2019/05/18

May

1
エジプト遠征を手堅くまとめた著作。ただ、私はエジプト遠征についてはそれほど知っているわけではないため、その点、お含み置きいただきたい。エジプト遠征が商業誌で取り上げられることはまずないだろうから(後日:歴史群像にはありましたね)、エジプト遠征の概要を知るための日本語文献としては、本書の他には「ナポレオン戦線従軍記」(ヴィゴ・ルシオン著)ぐらいだろうか。従軍記を読んだのが昭和63年なので、エジプト遠征についてはほぼ忘れてしまっており、今回改めて全体を俯瞰でき、よかったと思っている。2001/11/01

タカバル

0
総裁政府は、危険なナポレオンを遠ざけるためにイギリス侵攻を計画させていた。しかし制海権もなく計画が頓挫したために、関心すら無かったエジプト遠征に傾いていったのであった。この時点で革命防衛戦争は植民地征服戦争へと変質した。いわばナポレオンの野望に引き摺られる形で兵士たちは過酷な環境において戦い、渇き、ペストに苦しめられた。特にシリア方面では苦戦を強いられ、双方に大きな損害が出ている。末端の兵士からすれば何の為に戦っているのか理解出来ぬままであった。2024/01/14

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